2012/12/18
映画監督、女優、ミュージシャン、作家としてマルチに活躍するミランダ・ジュライの最新作『ザ・フューチャー』の1月19日公開を記念して原美術館にて彼女の短編映画集『ショートフィルムズ・バイ・ミランダ・ジュライ』が上映されることになった。
2008年に横浜トリエンナーレでのインスタレーション作品『廊下』が話題になり、外国文学としては異例のヒット作となった短編小説集『いちばんここに似合う人』を執筆するなどマルチ・クリエーターとしてここ日本でも多くの支持を受ける彼女。
長編初監督作品となった2005年の『君とボクの虹色の世界』は、カンヌ国際映画祭でカメラ・ドールを受賞するなど世界各地の映画祭で注目を浴びた。そんな彼女の最新作は、ミランダ自身とハミッシュ・リンクレイター演じる35歳のカップルが、これからの人生を見出していく30日間の物語をネコの“パウパウ”を通じて語られるというもの。
映画音楽を担当しているのは、『エターナル・サンシャイン』、『パンチドランク・ラブ』、『マグノリア』のサウンドトラックを手掛けたジョン・ブライオン。スタジオ・ミュージシャン、そしてプロデューサーとしてもカニエ・ウェスト、イールズ、エイミー・マン、フィオナ・アップルなど数々のベテラン・アーティストを手掛けている。そして挿入曲には、1月に来日公演を控えるビーチ・ハウスの挿入曲「マスター・オブ・ノーン」が使用されている。
タイトルの『ザ・フューチャー』についてミランダは、「未来ほど複雑で、希望と恐れにあふれる言葉はない。私たちは未来について一生懸命考えるけど、決してそこに到達はしない。未来はいつも新しいけど、それが訪れる時には必ず今よりも歳をとっている。若いカップルにとって、未来は当然、不安だらけ。でも、実際にそれを2人で迎える過程、共に年齢を重ねることに深い意味がある。」と語っている。彼らの“未来(フューチャー)”には何があるのか…、映画館で是非確かめてほしい。
◎短編集上映情報
『ショートフィルムズ・バイ・ミランダ・ジュライ』
日時:2013年1月13日(日) 17:30~19:30
(本編 計66分 + アフタートーク)
会場:原美術館ザ・ホール
参加費(入館料含む):一般2000円/学生1700円/原美術館メンバーシップ会員、イメージフォーラム会員1000円
申込受付開始日:2013年1月5日(土)(先着順・定員80名)
申込方法:メール表題に[1/13ミランダ ジュライ上映会申込] と明記の上、「お名前」「参加人数」「ご連絡先電話番号」をinfo@haramuseum.or.jpまでお申し込みください。
上映作品:
『アトランタ』(10分/1996)
『アマチュア』(18分/1998)
『ネスト・オブ・テンズ』(27分/2000年)
『毎日つよくなる』(7分/2001年)
『HAYSHA ROYKO』(4分/2003年)
(5作品合計66分、日本語字幕付き、上映フォーマットは全てDVD)
アフタートーク:岸本佐知子(翻訳家、ミランダ・ジュライ小説『いちばんここに似合う人』翻訳者)
聞き手:山下宏洋(イメージフォーラム・フェスティバル・ディレクター)
◎作品情報
2011年ベルリン国際映画祭/サンダンス映画祭正式出品
『ザ・フューチャー』
監督・脚本・主演:ミランダ・ジュライ
出演:ハミッシュ・リンクレイター、デヴィッド・ウォーショフスキー、ジョー・パターリック
2013年1月19日(土)よりシアター・イメージフォーラムにてロードショー
INFO: http://www.the-future-film.com
Photo: Todd Cole 2011
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