2020/06/19 14:45
600人以上のミュージシャンとコメディアンが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて窮地に陥っている全米の中小ライブ会場への援助を求める要望書を2020年6月18日に米議会に提出した。
デイヴ・グロール、ビリー・アイリッシュ、レディー・ガガ、メイヴィス・ステイプルズ、ウィリー・ネルソン、コールドプレイなどのアーティストも署名しているこの書簡には、「ライブハウスは、アーティストたちの出発の場であり、多くの場合私たちが最初に演奏したステージでした。これらの会場は、(新型コロナの影響で)最初に営業を止め、再開も最後になるでしょう。収入がゼロのまま、賃料、ローン、光熱費、税金、保険などの圧倒的な諸経費は発生し続けるため、ライブハウスの90%が、国からの援助がないままシャットダウンが6か月続くことになった場合、営業を再開できないと報告しています」と記載されている。
「これらの愛すべきライブ会場に、安全になった時に再開し、私たちとファンを再び迎え入れてもらえるように、ナショナル・インディペンデント・ヴェニュー・アソシエーション(全国ライブハウス協会、NIVA)による援助要請を支持していただけるようお願い致します。音楽業界のエコシステムにおけるこの不可欠な要素の崩壊による影響は甚大です」と文面は続いている。
この要望書には上記アーティストのほかにも、アンドレ・3000、ゲイリー・クラーク・ジュニア、レッド・ツェッペリンのロバート・プラント、ミランダ・ランバート、ビリー・ジョエル、アース・ウィンド&ファイアー、ケイシー・マスグレイヴス、リオン・ブリッジズ、ワイクリフ・ジョン、ボン・イヴェールなどのミュージシャンや、ジェイ・レノ、ティファニー・ハディッシュ、ジェフ・フォックスワーシー、ジェリー・サインフェルド、ティグ・ノタロなどのコメディアン、ハーヴィー・メイソンJr. (レコーディング・アカデミー暫定代表)、デイマン・ホワイトサイド(アカデミー・オブ・カントリー・ミュージックCEO)、グレッグ・ハリス(ロックの殿堂&ミュージアム社長)なども署名している。
NIVAは、パンデミックによるシャットダウンを受けて中小ライブ会場を支援するために発足された協会で、約2か月で全米50州全てと首都ワシントンD.C.から2,000の会場とプロモーターが会員になった。米議会に提出された要望書に署名した600名とは別に、既に500名の別のアーティストやコメディアンたちがNIVAのSaveOurStagesキャンペーンへの連帯を表明しており、SNSで9億人以上のフォロワーを集めるべくファンにも参加を呼びかけている。キャンペーンが発足されてから、ライブ会場の救済を求めるメールが50万件以上議会に寄せられた。
米国では、州や管轄区域によって違いはあるものの、ライブ会場の大半は2021年末まで営業を再開できない見通しであると、NIVAが国に提出した資金援助の要望書に記載されている。仮にこれより早期に再開できたとしても、多くの会場では集客を減らして営業しなければならず、中小会場にとっては経済的に実行不可能な解決策だ。また、NIVAによると、“ほとんどのツアーがたどる米国内ルートの関係上、(米ライブ業界は)全国が100%のキャパシティーで再開しなければ正常な状態に戻ることができない”としている。
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