2020/06/17
新型コロナウイルスの影響が直撃した米コンサート業界が復活の兆しを示している。プロモーターたちは、パンデミックによってコンサートが開催できない夏を、ドライブ・イン・ライブ・ミュージックのビジネス・モデルで、音楽ファンが乗り切れるよう期待している。
現地時間2020年6月16日、社会的距離を保った公演に着手する最大の独立系米プロモーターとなったネダーランダー・コンサートが、米カリフォルニア州アナハイムにあるザ・シティー・ナショナル・グローヴで、【ドライブ・インOC】を行うことを発表した。
このシリーズでは映画上映とライブ・パフォーマンスの両方が催され、7月10~11日にアンドリュー・マクマホンがこけら落とし公演を行う。アンドリューは、ジャックス・マネキンのアルバム『Everything in Transit』の完全再現と、アンドリュー・マクマホン・イン・ザ・ウィルダネスとサムシング・コーポレイト時代からの他の人気曲も披露する予定だ。
ザ・シティー・ナショナル・グローヴの駐車場は公演ごとに236台の車を収容でき、各車はシートベルトの数に応じて5~7人乗車可能となる。チケット代金は最前列が一台当たり350ドル(約3万7600円)、それ以外は200ドル(約2万1500円)となる。
ネダーランダー主催の【ドライブ・インOC】では、観客の必要なものがスマートフォン・アプリの操作でほぼ全て手に入り、直接触れ合う必要がない。オーディオは、Mixhaloという専用のスマートフォン・アプリで、ミキシング・ボードから無線通信対応のスピーカーやほとんどの車載ステレオ・システムに発信される。売店や物販はTapIn2.coから購入可能で、トレイの利用はWaitwhileというヴァーチャルのトイレ列により円滑に進められる。
「私たちは【ドライブ・インOC】シリーズを立ち上げ、ユニークで安全な環境で南カリフォルニアのみなさんにクオリティーの高いエンタテイメントを提供できることに興奮しています」とシティー・ナショナル・グローヴ・アナハイムの総支配人ジョーダン・ハーディングは述べた。「安全と健康は私たちの最優先事項です。オレンジ郡とアナハイム市の両方と密接に連動し、疫病管理予防センターとカリフォルニア州が発表した推奨ガイドラインに合格、もしくはそれ以上の責任のある方法でファンと従業員に最高のエンタテイメントの体験を提供致します」と付け加えた。
なお、オレンジ郡で初のドライブ・イン・コンサート・シリーズは、【南カリフォルニア・ドライブ・イン・コンサート・シリーズ】の一環として現地時間7月4日にアーバインで開催されることが、6月12日に発表されている。コンサートには、ロス・ロボスが出演し、マリアッチ・エル・ブロンクスが前座を務める。
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