2020/05/21
2020年5月19日、ロードがここ数か月の生活について綴ったメールをファンに届けた。長年のコラボレーターであるジャック・アントノフと新曲に取り掛かっていることも報告している。
彼女はまず、「君と最後におしゃべりしてからちょっと経っているなって先日気がついて、寂しいなって思ったんだ。君は今髪を長くしてる?短くしてる?ピアスは外してる?喜んでもらえると思うけど、私の髪はまた長くてボリュームがあるよ」と気軽なトーンで書き出し、「こんなに心豊かな気持ちになったことはないし、(自分の中にある)導きの声に共鳴したこともない。(そうだよ、私はファッキンなハーブなんだよ。文句ある?)」と続けている。
ニュージーランドでの生活や、新型コロナウイルスによる母国への影響について綴ったあと、彼女は愛犬パールが昨年亡くなったため、しばらく音楽制作ができなかったことを明かしている。「あれは夏で、いつもなら自分にとって浄化される特別な時期なのに、私はパールの死を嘆き悲しみ、どこへ行くにも(嘆きを)抱えていた」と彼女は綴り、「(2019年)11月付けのスマホのメモに、“私は嘆きのサンドイッチを食べ/嘆きのコートを着て/嘆きの映画を観る”と書いてあるのを見つけた」と報告している。
12月にようやく仕事を再開する気持ちになったと彼女は説明し、「スタジオには12月から戻り始めたんだ、何かをやっていたくて。すると驚いたことに、いいものが生まれた。楽しくて遊び心のあるものが。自分の旋律的な”筋肉”がほぐれて強化されていくのを感じた」と綴っている。
パンデミック以前はアントノフとニュージーランドや米ロサンゼルスで会って仕事をしていたが、現在はリモートで作業しているようで、ロードは、「あるものが形になり始めた。すると、ご存知のとおり、世界が止まってしまった。私たちはまだ作業を続けているよ、ジャックと私は今朝も1時間以上FaceTimeであらゆる点を見直していたけれど、もうちょっと時間がかかりそう」と説明している。
「自分が外に出たくてそわそわしていることに今になって気付いたんだ。美しい国々で夏の味覚を楽しみたいよ、アイスクリームとかトマトとかアンチョビとか。自分に与えられた才能を使って、それが成長していくのを見ていたい。そういうことをしても大丈夫になるのがいつになるかなんて誰にも分からないけれど、私はそれらを切望していて、君にも知っておいてほしかったの」と彼女は綴っている。
そして、2017年の『メロドラマ』以来となるニュー・アルバムについて彼女は、「若かった頃はとても無意味でイラつくものだと感じていた“待つ”という行為が、今や快い活動のように思える。私が君に与えられる最高のご褒美は、10年、20年、30年保つ作品だと思うんだ。そしてそういう作品は時間がかかる。だからできるならば、最高品質のものが到着するのを待つ間に費やされる時間を意識しながら過ごしてくれないかな」と綴っており、「高まる感覚を楽しんで。その瞬間が来たら、私たちの波はスーパー・ファッキン・ハイな頂点に達するよ。この新しいものが、独自の色彩を帯びてきていると断言できる。私の作品を少しでも知っていてくれるなら、それがどういう意味なのか分かるはず。友よ、この作品はファッキン最高だよ。君に聴いてもらえるのが本当に楽しみなんだ」と手紙を締め括っている。
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