2020/05/13
2020年5月11日、ブライアン・アダムスが自宅で自身の1983年のヒット曲「カッツ・ライク・ア・ナイフ」をアコースティック・ギターで弾き語りした映像を投稿した。本来ならばこの日から3日間、英ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールでコンサートが開かれる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になってしまったため、楽しみにしていたファンへのメッセージとしてこの動画は作成されたはずだった。
ところが、アダムスがこの動画に添えた新型コロナに関する怒りのコメントが波紋を呼んでいる。彼は、「今夜から@royalalberthallでライブが始まるはずだったのに、ファッキンこうもり食らいの、ウェット・マーケットで動物を売るような、ウィルスを作る強欲なろくでなし野郎たちのおかげで、今や世界中がストップしまった。このウィルスのせいでものすごい数の人々が苦しんだり亡くなってしまったことは言うまでもない」と、“ウェット・マーケット”と呼ばれる野生動物が食用として取引される市場を閉鎖するよう呼びかけるタグ#banwetmarketsなどを使いながら綴った。ヴィーガン(完全菜食主義者)である彼は、「“ずいぶん余計なことをしてくれたな”のほかにあいつらに伝えたいメッセージは、“ヴィーガンになれよ”だ」と続けている。
世界中で猛威を奮っている新型コロナウイルスことSARS-CoV-2は、中国・武漢のウェット・マーケットから感染が拡大し始めたと見ている専門家は多いが、まだ確実に証明されていない。アダムスのこの投稿については、人種差別的であるとの指摘が圧倒的に多かったものの、中には“よく言った”などと擁護する意見も散見される。彼はTwitterで同じメッセージを投稿していたが、こちらは削除された。
彼はその翌日に1987年の「イントゥ・ザ・ファイヤー」の弾き語りを投稿すると同時に、前日のメッセージについて謝罪した。彼は、「僕の昨日の投稿を不愉快だと感じたありとあらゆる人に謝罪する。弁解はしない。ウィルスの発生源であるかもしれないこれらのウェット・マーケットで行われているひどい動物虐待についてぶちまけて、ヴィーガニズムを促進させたかっただけなんだ。僕は全ての人が大好きだし、僕の思いは世界中でこのパンデミックに対応している全ての人と共にある」と綴っている。
この投稿をInstagramで見るBryan Adams(@bryanadams)がシェアした投稿 -
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