2020/05/02
今週の洋楽まとめニュースは、チャリティ・シングルに関する話題から。COVID-19救援活動の一環としてカナダ出身のアーティストたちが発足したプロジェクト「ArtistsCAN」(アーティスツキャン)が、チャリティ・シングルを4月27日にリリースした。カナダ赤十字社のCOVID-19関連の救援活動を目的に、寄付金を募るためタイラー・ショーが立ち上げた同プロジェクト。アヴリル・ラヴィーン、ジャスティン・ビーバー、マイケル・ブーブレなど総勢27名が歌うチャリティ・シングルは、今年3月に亡くなった米シンガー・ソングライター、ビル・ウィザースの「リーン・オン・ミー」だ。そして、今回公開されたミュージックビデオは、参加アーティスト各自で撮影した映像で構成。音源そして映像による収益の一部は、カナダ赤十字社へCOVID-19救援活動のために寄付される。
アヴリル、J・ビーバーらカナダ出身勢が集結しチャリティ・シングル発表&MV公開
2020年4月28日に公開されたApple Music『ALT CTRL』に出演したフィニアスが、司会のハヌマン・ウェルチに、“次のビリー・アイリッシュは誰だ?”というテーマで書かれた最近の記事について聞かれ、「あれは腹が立ったな」と即答した。「僕が支持できるあの質問のヴァージョンは、“次に自分が完全にやりたいようにやったことが、ポップ・ミュージックと見なされる人物は誰だ?”だけだ」と答え、そして「“次のビリー”になれるかもしれないなんて、ビリーに対するひどい仕打ちだよね」と続けた。さらに、「ビリーが“次のヴァージョン”であるとされる誰かに対してもひどいと思うんだよ、言ってる意味分かるかな?ロードに対してひどい。ラナ(・デル・レイ)に対してもひどい。そんな風に循環しているわけじゃないんだよって思うんだ」と述べている。
フィニアス、“次のビリー・アイリッシュは誰?”という問いは迷惑”と一蹴「そんな風に循環しているわけじゃない」
ダフト・パンクが、ファンを公言する伝説のイタリア人映画監督ダリオ・アルジェントの監督の次回作『Occhiali Neri (黒眼鏡)』のためにスコアを制作していると、伊ラ・レプッブリカ新聞が報じている。同紙のインタビューに応じたアルジェント監督は「彼らは私のファンで、私のこれまでの映画をすべて知っているんだよ。私が、新しい作品に取り組んでいることを聞いたみたいで、是非一緒に仕事がしたいと電話があったんだ」と明かしている。ダフト・パンクのトーマ・バンガルテルとギ=マニュエル・ド・オメン=クリストは、すでにスコアのデモに着手しており、新型コロナウイルスによる渡航制限緩和後、ローマにいるアルジェント監督のもとで制作を続けるそうだ。
ダフト・パンク、ダリオ・アルジェント監督最新作のスコアを制作中
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ザ・ウィークエンドの「ブラインディング・ライツ」が通算4週目の首位を獲得した。「ブラインディング・ライツ」は、前週から2%増の週間1億1,030万回を記録して、エアプレイ・チャートで3週目の1位をキープ。R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでも4週目、R&Bソング・チャートでは9週目のNo.1を獲得し、Hot 100でも4週目となるトップを維持した。売上自体は減少しているが、デジタル・ソング・セールス・チャートでも1位を死守している(週間19,000ダウンロード)。また、ポスト・マローンの「サークルズ」は先週の7位から6位に浮上。これで、TOP10におけるランクイン数を34週に更新し、歴代最長記録を達成した。
【米ビルボード・ソング・チャート】ザ・ウィークエンド「ブラインディング・ライツ」4週目の首位、ポスト・マローンTOP10入り総数歴代記録更新
そしてアルバム・チャートでは、ダベイビーの新作『ブレイム・イット・オン・ベイビー』がNo.1デビューを果たした。首位獲得は2作目で、TOP10入りは最高7位を記録したデビュー作『ベイビー・オン・ベイビー』(2019年)から3作連続の快挙となる。『ブレイム・イット・オン・ベイビー』の初動ユニットは124,000で、そのうちアルバム・ストリーミングによるユニット数(SEA)が110,000、楽曲単体によるユニット(TEA)数が3,000、アルバム・セールスは12,000だった。週間視聴回数は1億5,884万回で、今週最大のストリーミングを記録している。なお、前作『カーク』の初動ユニットは146,000で、若干数字を落としている。そして、フィオナ・アップルの新作『フェッチ・ザ・ボルト・カッターズ』は4位にデビューしている。
【米ビルボード・アルバム・チャート】ダベイビー2作連続首位デビュー、フィオナ・アップル8年ぶり新作4位初登場
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