2020/05/01
ニールセン・ミュージック/MRCデータの調査シリーズ『新型コロナウイルス:エンタテイメントへの影響の追跡』によると、人々は多くの時間を自宅で過ごすことに慣れ、ポップコーンを片手にパンデミックの暗いニュースから逃れるようにエンタテインメントを利用しているようだ。
この変化を音楽関連会社は、いかに巧みに利用できるだろうか。調査シリーズの第2弾の発表から、音楽関連会社の重役がアーティストを正しい方向に導くための4つの鍵となる見識を、下記の通り抜粋した。
1.新しい音楽と過去の懐メロのセット売り
84%の音楽消費者が、普段から好んでいる音楽を聴いているが、64%は懐かしい音楽を楽しむようだ。アーティストの過去のカタログは新しい音楽をプロモーションするための有益な方法である(懐かしい音楽に加えて、62%は新しい音楽も聴くため、新曲をプロモーションすることも効果はありそうだ)。過去のカタログと最新リリースを混ぜ合わせたプレイリストが今は効果的だ。
2.ビデオを追加する
消費者はテレビ、ゲーム機器、コンピューターで音楽を頻繁に聴いているため、ミュージック・ビデオの作成はこれまで以上に重要だ。4月9日までの一週間でミュージック・ビデオ再生は8.1%の上昇傾向にある。多くのレーベルは、過去のヒット曲の新しいオフィシャル・ビデオを制作しているが、新鮮な動画はあまり知られていない無名な曲や最近のリリースにも、うまくはまるだろう。アーティストへのアドバイスは、ファンに対してリアルになること。ミュージック・ビデオの視聴者はパーソナルな紹介や音楽の背景にある物語の説明に良い反応を示している。
3.家族全員が楽しめるものを作る
在宅勤務中の親は、子供が夢中になれるものが欲しくてたまらない状態で、子供だけに受けるプレイリストや大人だけに受けるプレイリスはすでに飽きられている。その理由は家族全員が同じ部屋に滞在しており、一つのものに同意できない状態が原因かもしれない。どの年代でも楽しむことができるプレイリスト作りを試みるのが良いだろう。
4.課金制
ライブストリームはコンサートの代用にはならないが、28%がヴァーチャル・ライブにお金を払ってもいいと回答した。無料のパフォーマンスを課金可能にすることで、いくつかのアーティストは大きな収入を生み出すことができている。リクエストを募るのも良いだろう。ティーンエージャーは、社会的交流に飢えているからだ。
ニールセン・ミュージック/MRCデータが5月に発表する調査シリーズ第3弾では、どれぐらいのファンがオンライン・コンサートに参加したいかをまとめた調査結果を発表する。
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