2020/04/03
2020年4月1日、米ジャズ・ピアニストのエリス・マルサリスJr.が新型コロナウイルスによる肺炎で死去した。享年85歳だった。
ニューオーリンズ・ジャズ界のアイコン的存在だったマルサリスは、ピアニストとしてだけでなく、長年地元で音楽教師としても活動していた。1989年にニューオーリンズ大学のジャズ・スタディーズ・プログラムの初代学部長に就任した彼の名は、ニューオーリンズの第9区にある非営利音楽&パフォーミング・アーツ施設エリス・マルサリス・センターに付けられている。
彼が指導した生徒の中には、その後名声を得たハリー・コニックJr.やテレンス・ブランチャードなどがいるほか、サックス奏者のブランフォード、トランペット奏者のウィントン、トロンボーン奏者デルフィーヨを筆頭に息子たちもミュージシャンとして活躍している。
ニューオーリンズのラトーヤ・カントレル市長は、エリス・マルサリスを“レジェンド”と呼び、「ニューオーリンズ・ジャズについて話すときのプロトタイプだった」と追悼した。また、ジョン・レジェンドやAppleのティム・クックCEOなどの著名人たちもSNSで哀悼の意を表している。
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