2020/03/14
5月11日の第2期BiS解散以降、誰よりも早くソロプロジェクトをスタートしたペリ・ウブ。「クラブシーンにぶっ飛んだ宇宙人現る!」的な衝撃を受けるに違いない、何もかもギャラクシー過ぎるアプローチでもって見る者の度肝を抜いているが、そんなダンスミュージック界の新アイコンにも成り得る彼女にインタビューを敢行した。
かつて天真爛漫で誰よりも周囲をハッピーにしていた女の子が再び本来の自分に戻るまで。ペリ・ウブがギャラクシアンな音楽性とキャラクターとビジュアルでソロ活動をスタートさせた理由。愛される為に生まれた彼女の未来はどうなっていくのか。4月10日 渋谷club asiaにて開催されるスペシャルライブに向けてぜひご覧頂きたい。
◎ペリ・ウブ ソロデビュー記念独占インタビュー
<内心は不安だったとしても「キラキラの笑顔でいよう」>
--先日、ソロデビュー後初めてライブを拝見させて頂きまして、BiS時代から豹変した印象もありつつ、でもペリに「好きにやってごらん」と言ったらこうなるんだろうなと思う、振り切れた世界観を打ち出していてワクワクしました。
ペリ・ウブ:うれしい!
--あれだけの世界観を短期間で築き上げられたのは凄いと思います。
ペリ・ウブ:BiS時代に個々をよく見せなきゃいけなくなっていった企画がありまして、その時期に「本当に自分がやりたいことは何なのか。私は一体何が好きなのか」と考えるようになって。私は表現することが好きだし、ダンスが好きだし、目に見えるモノが好きなんですよね。絵とか写真とかファッションとか色とか。そういう自分の好きなモノが明確になっていたから、BiSが解散しても「こういうことがやりたい!」ってすぐに動き出せたんだと思います。
--では、賛否両論あった解散ではあったけれども、ポジティブな気持ちでリスタートできていた?
ペリ・ウブ:そうですね! 全然ポジティブ! BiSが終わって、私の人生もまたイチから始めていく流れだったので、本当に難しいことだとは思ったんですよ。引き続きアイドルをやる訳でもないし、同じペリ・ウブでもまったく違うジャンルだし、今までやっていたことからガラっと変わって「新しいペリ・ウブ、はじまりました!」ですから、すごく不安ではあったんですけど……でもやっぱり私は楽しそうに見せないといけない。はっちゃけている、天真爛漫な姿を見せていきたかったんですよ。何も考えてなさそうに踊り狂うのが私だから、内心は不安だったとしても「キラキラの笑顔でいよう」と思っていました。
--それこそがペリ・ウブであると。
ペリ・ウブ:BiS時代もデビューしてしばらくはずっと妹キャラでいて、でも後輩もどんどん入ってきてお姉さんにならなきゃいけなくなって、落ち着いてしまった時期もあったんですけど、どこかで「あ、これじゃないな」と思ったんですよね。やっぱり私はいくつになっても元気でいるほうが、周りを笑顔にさせるなと思って。それからあんまり余計なことは考えないようになったし、ソロになってからはもっと元気でいようと。私が元気だったらスタッフさんも元気でいてくれるんですよ。それはファンのみんなもきっとそうだと思う。
<BiSでの経験があったからこそ「私は好きにやったほうがいい」>
--BiS時代の後半は、天真爛漫や元気であることが求められない風潮もありましたし、ペリ・ウブ本来の魅力を打ち出しづらい状況もありましたよね。
ペリ・ウブ:苦しむように仕向けられていたというか、なんて言ったらいいんだろうな。言葉のチョイスが難しいんですけど、痛みを伴う世界観の楽曲も多かったし、活動自体もそういうドキュメントだったと思うので、笑顔は似合わなかった。でも今は本当に私がやりたいことが表現できているし、かつては目に見えなかった私の心の中のやりたいことを目に見えるようにしていけているので、心の底から楽しいと思ってる。
--「本来、これを突き通すべきだったんだ」という後悔がBiS時代にあって、ペリ・ウブらしさを今一度打ち出したいと思ったところもある?
ペリ・ウブ:それは全く考えてない。後悔は本当にしていないし、BiSでの経験があったからこそ、天真爛漫だった、まぁ何も考えていなかった訳ではないんですけど、最初は何も考えてなさそうだったじゃないですか。
--いや、最初の最初は本当に何も考えていなかったと思う(笑)。
ペリ・ウブ:赤ちゃんだったから(笑)。そこから抱えるモノが大きくなっていって強がっていた時期もあったんですけど、そのBiSでの経験があったからこそ「私は好きにやったほうがいい」と知れたので、後悔というよりは……学んだ!
--その結果、今、目に前にいるスーパーカラフルな女の子が……
ペリ・ウブ:誕生しました!
<そして、時代をペリ・ウブにさせる!>
--初めてペリ・ウブのソロライブを観たとき「クラブシーンにぶっ飛んだ宇宙人現る!」的な衝撃を受けました。どうやって短期間でここまで振り切れた世界観を構築していったんですか?
ペリ・ウブ:まずEDMという音楽を知ったときに「なんだこれは? たのしいぞ!」ってなったんですよね。それで「私はこの曲調が好きだ」と気付いてずっと聴いていたんですけど、私はめちゃくちゃイメージを付けたいんですよね。ペリ・ウブというジャンルを作りたいんです。「こういう感じってペリ・ウブっぽいよね」みたいな。それを確立させる為にも、私が打ち出していきたいファッションやビジュアルイメージにいちばん合うのがEDMだったんですよ。結果的に好きなモノと好きなモノがハマった。なので、比較的早い段階で「これですわ」と決めていましたね。
--一定数に認知されてこそ「確立された」となるんだろうけど、初めて観た時点で「アイコンとしての設計は完成しているな」と思いました。得体が知れない感じも含めて。
ペリ・ウブ:ハハハハハ!
--ま、初めて見たときから得体は知れなかったけれども(笑)。号泣しながらカレー食べてたし。
ペリ・ウブ:そうね(笑)。
--あれは未熟ゆえの得体の知れなさだったけど、今はその素養を自らポップアイコンとして設計できているし、世界観やコンセプトとしてプロデュースできているから、出ていくべき場所に出ていけば衝撃を与えられる。だって、EDMのフェスでここまでユニークでインパクトあるアイコン見たことないもん。
ペリ・ウブ:私もそれはめっちゃ思っている。誰かと同じことをやっても意味がないから。派手な格好してEDMを歌い踊っている人は他にもいると思うんですけど、そこだけで終わらないようにしたいし、ペリ・ウブというジャンルを確立させる為に自分らしさをどんどん追及してきたいと思っています。毎回毎回驚かせたい。そして、時代をペリ・ウブにさせる!
--自分としては、ペリ・ウブをどんなジャンルやアイコンにしていきたい?
ペリ・ウブ:さっき「ぶっ飛んだ宇宙人」と称してくれましたけど、私はいつもは普通の人間なんですよ。でもそんな普通の人間でもどうにだってできるんだよっていう。人はもちろん内面も大事なんだけど、ゴテゴテに盛ることって悪いことじゃない。最近の世の中「人目を気にしすぎじゃない?」と思うんですよ。私は今の時代しか生きてないし、SNSがないと価値がない人間なんだけど、でも昔ってそうじゃなかったと思うんです。
--たしかに。
ペリ・ウブ:昔の写真とか動画とかドラマとか好きで見るんですけど、すごく憧れるんですよ。自分の思ったことはバシバシ言うし、好きな人がいたらLINEとかじゃなく直接告白するし、どんなファッションでも好きなら恥ずかしがらずに着ていたし。だから私もそうなりたい! そして、私が今の時代の女の子たちに自信を持たせたい。「好きにしなよ!」って伝えたい。誰もヘンだと思わないし、自分が好きなことを全部やったら、自分がなりたい自分になれるから。だから「私といっしょに積極的に生きようぜ」って思います!
取材&テキスト:平賀哲雄
◎ペリ・ウブ - HAKKEYOOOOI@Nice to meet you TOUR 2/9 東京公演
https://www.youtube.com/watch?v=LRc6khHc__w
◎ペリ・ウブ - SELFIE-FRAUD@Nice to meet you TOUR 2/9 東京公演
https://www.youtube.com/watch?v=zGl64DmOC9k
◎イベント情報
【PERi UBU『SPECIAL LIVE』(仮)】
2020年04月10日(金)渋谷club asia
出演:ペリ・ウブ、meme tokyo
OPEN 18:00 / START 18:30
料金:4,000円(※1ドリンク別)
http://t.livepocket.jp/e/periubu_april
【2YOU MAGAZINE presents IF I FELL】
2020年03月28日(土)名古屋・新栄RAD SEVEN
出演:ペリ・ウブ、ヤジマX(fromモーモールルギャバン)、呂布カルマ
OPEN 18:00 / START 18:30
料金:3,200円(※1ドリンク別)
https://tiget.net/events/88070
◎ペリ・ウブ Twitter
https://twitter.com/UBU_PERi_
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