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2020/03/11 12:30

【コーチェラ2020】10月開催が決定

 米国内でも新型コロナウィルスの感染拡大が続く中、2020年4月に開催予定だった【コーチェラ・フェスティバル】(Coachella Valley Music & Arts Festival)が、10月に延期されることが正式に決まった。同じコンサート・プロモーターGoldenvoiceが運営する【ステージコーチ・フェスティバル】(Stagecoach Festival)も10月に延期される。

 Goldenvoiceは声明で、「リバーサイド郡と現地衛生当局の指示により、COVID-19の懸念のため【コーチェラ】と【ステージコーチ】の日程を変更しなければならないことを、残念ですが正式に発表させていただきます。何もかもが不透明な折にこの決断を下さなければなりませんでしたが、我々はゲスト、スタッフ、そして地域の安全と健康を大変真剣に受け止めております。皆様には、公衆衛生当局が発表するガイドラインやプロトコルに従うことを強くお勧めいたします」と発表している。

 変更後の日程は、【コーチェラ】が2020年10月9日~11日と16日~18日、【ステージコーチ】が10月23日~25日となっている。現在のラインナップに関する情報はまだ発表されていない。チケットはそのまま使えるが、10月に来場できない購入者には3月13日までに払い戻し方法が通知される。

 3月10日の時点で、新型コロナウィルス感染者は世界で113,000人を超え、死者は4,000人を超えている。米国でも感染が広がっており、確認されている感染者が900人を超え、その内の30人が死亡している。【コーチェラ】が開催されるカリフォルニア州では157人の感染が確認されており、さらに何千人も感染している可能性がある。Gavin Newsom州知事は、3月4日に非常事態宣言を発令している。

 2016年に公表された経済影響報告書によると、【コーチェラ】と【ステージコーチ】を併せた経済効果は7億400万ドル(約740億円)と推定され、その内の4億300万ドル(約422億円)がコーチェラ・バレー・エリアでの数字だ。Goldenvoiceによると、2018年の【コーチェラ】には1日につき99,000人が訪れ、【ステージコーチ】には1日につき70,000人が訪れた。