2020/03/10
米カリフォルニア州インディオで毎年春に開催される野外音楽フェス【コーチェラ・フェスティバル】(Coachella Valley Music & Arts Festival)と、カントリー・ミュージックの祭典【ステージコーチ・フェスティバル】(Stagecoach Festival)が、新型コロナウィルス感染拡大による影響を最小限に抑えるため、2020年10月に延期される可能性が出てきた。
関係筋によれば、両フェスティバルを運営するコンサート・プロモーターGoldenvoiceは、新たな日程として、【コーチェラ】を10月9日と16日の週末、【ステージコーチ】を10月23日の週末に開催できるか現在調整中で、48時間後には結論を出すとしている。変更が可能であれば延期、無理ならば今年のフェスティバルは中止となる。
新型コロナウィルスの感染者が全米で増加する中、週末ごとに約25万人を集客する【コーチェラ】の開催許可をリバーサイド郡当局が取り消さなければならない事態に陥る前に、3月8日の夜から当局とタレント・エージェントたちとの間の話し合いが開始された。9日の時点でリバーサイド郡でさらに3人の感染者が確認され、当初の予定どおり4月に開催できる可能性が一段と低くなっている。
世界で有数の規模を誇る【コーチェラ】の日程を変更するのは容易なことではない。何百人ものアーティストとその代理人、請負業者、供給業者、さらには何万人もの従業員に影響が及ぶ。秋にツアーを予定しているアーティストも多く、関係者によると全ての参加アーティストに変更を受け入れてもらえることはないだろうが、ヘッドライナーたちが了承すればフェスティバルは開催できるとしている。今年の【コーチェラ】のヘッドライナーはフランク・オーシャン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、そしてトラヴィス・スコットだ。
米国では、ほかにも新型コロナウィルスの影響で、今月開催予定だったオースティンの【SXSW】をはじめ、マイアミの【Winter Music Conference】と【ULTRA】など、大規模イベントが続々と中止を発表している。世界的にもフランスの【Tomorrowland Winter】や【ULTRA Abu Dhabi】が中止になっている。
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