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2020/02/22

ホラーの巨匠スティーヴン・キングの息子が明かす“恐怖”が人を虜にするメカニズム

 『シャイニング』や『IT/イット』シリーズの作家スティーヴン・キングの技術、そして意思を受け継ぐ息子ジョー・ヒルが原作とエグゼクティブ・プロデューサーを務めるダークスペクタクル・ファンタジー『ロック&キー』がNetflixで配信中だ。

 本作は「薄暗さと気味の悪さと恐ろしさがあってとても怖いけど見るのやめられない…」、「面白くて見すぎてしまう。シーズン2が今から待ち遠しい」など、怖いながらも完走したコメントがSNSで続々投稿され、話題を呼んでいる。ジョー・ヒルは、「フィクションという安全な場所では、例えば吸血鬼に襲われることを簡単に想像し恐怖と戦うことができる。怖いと感じつつも、それを楽しいと感じたり、ワクワクしたりするのが人間なんだよね」と人が恐怖体験に魅かれる意外な深層心理を解説する。「人間は、自分自身や民族のために、実際に起こりうる深刻な恐怖・恐ろしい状況に対応できるよう進化してきた。ダークファンタジーやホラーの中で、恐怖に向き合う疑似体験したことが現実の世界でとても役に立つんだ」と誰もが一度は疑問に思う“恐怖”に魅かれる本能について、独自の見解を展開した。

 ジョーは父であり大ベストセラー作家のスティーヴン・キングからも絶大な信頼を得ており、彼の助言によりキングが小説の結末を変更するという逸話があるほどだ。ジョーは正真正銘、自他共に認める“恐怖のスペシャリスト”である。恐怖のメカニズムを知り尽くしたジョーは「如何に残酷な表現を見せるかということではなく、観る側が“登場人物に如何に魅力を感じられるか”重要なんだ。深く感情移入できるような魅力的なキャラクターが、恐ろしい体験をして最悪な状態に陥ることで、私たちも真に恐怖を感じることができるんだ」と、観る者を恐怖に陥れるための重要な手法までも明かす。

 魅力的なキャラクターを描くジョー・ヒルが自信を持って描くダークスペクタクル・ファンタジー『ロック&キー』は父親の死をきっかけに謎の屋敷に移り住んだ子供たちとその母が、様々な力を持つ“魔法の鍵”を巡るミステリアスな冒険へと誘われていく物語だ。“鍵”を巡るファンタジー要素に加え、父親の死に向き合う家族を描いたドラマ要素や、難関に立ち向かう子供たちの成長物語も描かれ、早くも第2の『ストレンジャー・シングス』との呼び声も高い。


◎作品情報
Netflixオリジナルシリーズ『ロック&キー』独占配信中

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