2020/01/31 15:20
2020年6月18日から米フロリダ州ジャクソンビルで開幕する、モトリー・クルーとデフ・レパードのジョイント・スタジアム・ツアーのチケット・セールスがすでに100万枚に到達し、1億3,000万ドル(約140億円)分の総売上を記録していることが判明した。これはVIP席500万ドル(約5億5,000万円)分をカウントしない金額だ。
モトリー・クルーのマネージャー、アレン・コヴァク(Allen Kovac)は、「一方のバンドは【ロックの殿堂】入りしていて、もう一方は映画化もされた史上最大のロック本を出版している上に、その映画は何千万人もの人が観ている。ダブル・ヘッドライナーはチケット・セールスを大幅に増大させると分かっていた」と述べ、Netflixによる伝記映画『ザ・ダート:モトリー・クルー自伝』はバンドのストリーミングを300%増加させ、ファン層をブーマーからミレニアルに若返らせたと胸を張る。
大反響により新たに10公演が追加されたこのツアーは、2018年にデフ・レパードがジャーニーと開催したジョイント・ツアーを超えるペースでチケットが売れている。米ビルボード“Boxscore”によると、ジャーニーとのツアーでは、100万枚のチケット・セールスにより9,710万ドル(約106億円)の興行収入があった。
両バンドのエージェントであるデニス・アルファ(Dennis Arfa)は、昨秋頃、最近まで引退状態だったモトリー・クルーをライブ・ビジネスに再び紹介する方法を模索しつつ、デフ・レパードがスタジアムでプレイできるようなパッケージも探していたと話す。「この二つのバンドが一緒にパフォーマンスすることは大イベントになると判断した。双方に話したところ、“結婚”に賛成してくれたんだ」と、ダブル・ヘッドライナー・ツアー実現の経緯を明かしている。
このジョイント・ツアーはオープニング・アクトも豪華で、ジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツとポイズンが発表されている。チケット代は150ドルから400ドル(約16,000円~44,000円)となっているが、需要に合わせて変動する“ダイナミック・プライシング”と呼ばれる価格戦略で設定された価格帯も存在する。今年はBTSやボン・ジョヴィ、ジャスティン・ビーバーなどのスタジアム・ツアーが予定されていることから手強い競争相手が揃っているものの、今年最大のツアーの一つになることは確実だ。
このツアーには関わっていないが、プロモーターとして長年の実績を誇るランディー・フィリップス(Randy Phillips)は、「クラシック・ロック、メタル、グラム・ロックの市場が存在するのにサービスが提供されていない」と指摘する。「デフ・レパードやモトリー・クルーが全盛期の頃、どれだけ有名で成功していたか考えてほしい。今彼らはそのマーケットに再び参入しているだけだ」と彼は分析している。
IT’S OFFICIAL we’re hitting the road with @MotleyCrue and special guests @Poison and @JoanJett next summer for a tour SO MASSIVE that it could only be held in America’s biggest stadiums.
— Def Leppard (@DefLeppard) December 4, 2019
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