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2019/12/19 14:15

6ix9ine(シックスナイン)、大幅な減刑となる24か月の実刑判決

 米ラッパーの6ix9ine(シックスナイン)が、2019年12月18日、米ニューヨーク・マンハッタンの連邦裁判所で24か月の実刑判決を受けた。ストリート・ギャングがらみの数々の罪により、最長で47年の懲役刑が科せられる可能性があったものの、司法取引により大幅に減刑された形だ。

 報道によると、23歳のシックスナインことダニエル・ヘルナンデスは、2018年11月に逮捕された直後から恐喝行為や銃器法違反を含む計9つの容疑を認め、米ニューヨークのギャング集団Nine Trey Gangsta Bloods(ナイン・トレイ・ギャングスタ・ブラッズ)のほかのメンバーについて証言するなど検察当局と協力し始めた。彼の証言が決め手となり、先週2名のブラッズ・メンバーが有罪判決を受けたことから、シックスナイン自身の判決を急ぐよう弁護団が申し立てていた。

 米司法省の弁護士たちは先週、ポール・エンゲルメイヤー連邦地裁判事に対し、シックスナインの協力を踏まえて法定最低限の刑より軽い判決を下すよう要請していた。彼は2019年1月にギャング集団の幹部2名に対する当局側の決定的な証人として証言台に立つことと引き換えに、恐喝への共謀、銃器法違反、恐喝を手助けする目的の凶悪犯罪、麻薬の不法取引の9つの罪を認めていた。

 シックスナインの証言をもとに幹部2名が有罪になったことから、彼は判決が言い渡された直後から証人保護プログラム下に置かれると予想される。スヌープ・ドッグやザ・ゲームなどのベテラン勢から密告者のレッテルを貼られてしまったこともあり、逮捕前に築いたラッパーとしての地位への復帰は厳しい道のりになるだろう。顔や体中に彫られた“69”のタトゥーやカラフルな髪、金ピカのグリル(歯の装飾)など、彼のトレードマークである派手な外見のせいでアイデンティティーを隠すことが困難になることも予想される。

 また今週、SpotifyとComplexがタッグを組み、『Infamous: The Tekashi 6ix9ine Story』と題された8回シリーズのドキュメンタリー・ポッドキャストを2020年1月28日から公開することが発表された。ナレーションは、米ニューヨークのラジオ・パーソナリティー、アンジー・マルティネズが務める。

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