2019/12/15
12月16日付のBillboard JAPAN “Top Singles Sales”で、KinKi Kidsの『光の気配』が176,310枚を売り上げ首位を獲得した(集計期間2019年12月2日~2019年12月18日)。
『光の気配』は前作『会いたい、会いたい、会えない。』から約1年ぶりとなるシングルで、表題曲「光の気配」は声優の坂本真綾が作詞を担当している。今作は、表題曲を除けば収録曲が異なる初回限定盤2種と通常盤の全3形態で発売された。
今回は『光の気配』を含むKinKi Kidsの直近の作品達がどのように売れてきたかを、サウンドスキャンジャパンの地域別販売データを使用し、調査してみた。まず、2016年以降発売さKinKi Kidsれたシングルがそれぞれどの地方で販売されたかをグラフ化したものが図1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/82981/2)である。また、一般的なシングルの地域別の売れ方と比較するため、全シングルの地域別の販売比率も項目として追加している。
全シングルと比較すると、やはりどの作品も本拠地である近畿地方をはじめとした西日本が高くなる傾向のようだ。また、近年のKinKi Kidsのシングルの特長は、極端に伸びたりする地方がなく、どの地方も安定した比率を維持している事である。
近年の一般的なシングルCDの販売はライブやイベントと連動した販売数を伸ばすケースが多く、その様な場合、作品毎に地域のばらつきが出る傾向にある。しかし、KinKi Kidsについては、ここに挙げている6作は全て週間ランキング1位を獲得しているのだが、そういった傾向は全く見られない。また初動販売枚数についても、16.4万枚(『道は手ずから夢の花』)~20.8万枚(『Topaz Love』)と安定しており、それぞれの地域のファンが安定して購入しているためだと思われる。
シングルセールスランキングにおいて無類の強さを見せているKinKi Kidsだが、同事務所所属アーティストのSNS解禁や、ストリーミング解禁等、とりまく音楽を発表する手段や方法が変革期を迎えている事は間違いない。そんな中でKinKi Kidsが今後どのように活躍を広げていくのか注目したい。
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