2019/11/25
2016年から3年以上かけ、158公演が開催されたガンズ・アンド・ローゼズの【ノット・イン・ディス・ライフタイム】再結成ツアーがとうとう千秋楽を迎え、全日程の総収益が明らかになった。
米ビルボード・ツアー・チャート“Boxscore”によると、【ノット・イン・ディス・ライフタイム】ツアーの興行収入は5億8,420万ドル(約635億円)、6大陸で行われたコンサートで売れたチケットは5,371,891枚となり、同チャート歴代3位に浮上した。
アクセル・ローズ、スラッシュ、ダフ・マッケイガンが、1993年以来初めて集結して行われたこの再結成ツアーは、2016年4月に開幕した。2016年4月1日、彼らは米カリフォルニア州ウェスト・ハリウッドにあるキャパ500人の老舗ライブハウス、The Troubadourでウォームアップしたのち、当時オープンしたばかりのラスベガス・T-Mobileアリーナで非公式にツアーをキックオフした。2016年4月8日と9日に開催された2公演は、28,889枚のチケットが完売、730万ドル(約7億9,000万円)の収入を得ている。そして約3年半後に彼らは再びラスベガスに戻り、2019年11月2日と3日にThe Colosseum at Caesars Palaceで最終2公演を開催した。
全158公演の内、87公演は米国、カナダ、メキシコで開催された(全体の55%)。北中米地域以外では、欧州31公演、2017年の来日を含むアジア16公演、南米15公演、オーストラリア8公演、そして南アフリカのヨハネスブルグで1公演が開催された。北中米地域を重点的に回ったため、それ以外の地域ではスタジアムのみで駆け足だった同ツアーは、ホーム地域ではアリーナとスタジアムをバランスよく開催できた。北中米地域の総収益は2億5,850万ドル(約281億円)で、約230万枚のチケットが売れた。欧州地域は1億6,610万ドル(約180億円)となっている。
このツアーでは、興収が1,000万ドル(約10億円)を突破した日程が5回あり(英ロンドン、米ニュージャージー州イーストラザフォード、エストニア・タリン、アルゼンチン・ブエノスアイレス、ブラジル・サンパウロ)、その開催地が世界中に分散していることからも彼らのグローバルな人気がうかがえる結果となった。また、チケットが10万枚を突破した日程も4回あった(ロンドン、メキシコ・シティ、ブエノスアイレス、イーストラザフォード)。最も高収益だったのは2017年6月16日と17日に開催されたロンドン・スタジアム公演で、140,877枚のチケット・セールスから1,770万ドル(約19億円)の興行収入があった。
アクセル、スラッシュ、ダフが同じステージに立ったのは、1993年の【ユーズ・ユア・イリュージョン】ツアー以来だったが、初期ラインナップの力を見せつける結果となった。1公演あたりで比較すると、2012年から2014年にかけて開催された【アペタイト・フォー・デモクラシー】ツアーの平均収入が61.7万ドル(約6,710万円)だったのに対し、【ノット・イン・ディス・ライフタイム】は平均で370万ドル(約4億円)だった。
初期メンバーによるツアーは夢のまた夢と思われていたガンズ・アンド・ローゼズだが、結果として2010年代の終わりまで3年以上続いた再結成ツアーが世界中でソールドアウトを連発し、史上3番目となる高収益をあげる結果となった。
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