Billboard JAPAN


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2019/11/24 14:00

【深ヨミ】紅白出場のニュースはフィジカルにも影響を与える?

 2019年11月25日付(集計期間:2019年11月11日~11月17日)のBillboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”で、前週の11月14日に発表されたNHK『第70回紅白歌合戦』の出場アーティストが軒並み順位を上げた。

 本集計期間中の11月14日に『第70回紅白歌合戦』出場者が発表されたが、当週の“JAPAN HOT 100”で上位にチャートインしたアーティストのうち、出場が決まったアーティストのほとんどはダウンロードやストリーミングなど、デジタルを中心に獲得ポイントを上げ、先週よりも総合ポイントを上げた。

◎2019年11月25日付 Billboard JAPAN HOT 100
1位『Edge of Days』Kis-My-Ft2 (前週39位)
2位『Pretender』Official髭男dism (前週3位)
3位『宿命』Official髭男dism (前週7位)
4位『イエスタデイ』Official髭男dism (前週8位)
5位『白日』King Gnu (前週10位)
6位『馬と鹿』米津玄師 (前週6位)
7位『マリーゴールド』あいみょん (前週9位)
8位『Turning Up』嵐 (前週2位)
9位『パプリカ』Foorin (前週14位)
10位『紅蓮華』LiSA (前週21位)

 テレビ番組出演、ライブ後など、ニュースやイベントにすぐ反応しやすいのはダウンロードやストリーミングなどの指標だ。実際、Top Single Salesの上位だけ見ているといつも通り直近の新譜が多いが、フィジカルに対しても何らかの影響はあるのではないか、JAPAN HOT 100で上位のアーティストについてSoundScan Japanのタイトルレポートを使って検証してみた。

 1位のKis-My-Ft2『Edge of Days』は当週の新譜で前週との比較ができないため前作『HANDS UP』で、8位の嵐は最新シングル『Turning Up』が配信のみなので前作『BRAVE』を対象として調査した。

 各作品の前々週、前週、当週の売上をグラフ1(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/82358/2 )に示す。〇で囲った部分が先週との差異である。一見して明らかなように、ほぼ全て売上が上昇していることがわかる。特にFoorin『パプリカ』、LiSA『紅蓮華』が顕著に変化している。逆に、上昇しなかったのは嵐『BRAVE』だったが、アルバム『5×20 All the BEST!! 1999-2019』の方を調べてみるとグラフ2(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/82358/3 )に示す通りこちらは上昇していることがわかった。

 これは出場アーティストだけの現象なのか、現時点で出場が決まっていないアーティストで検証してみる。結果をグラフ3(http://www.billboard-japan.com/d_news/image/82358/4 )に示す。こちらは特に変化が見られず、やはり紅白出場のニュースをきっかけとした現象と考えられる。デジタル、フィジカルと聴取手段も様々な幅広い層が関心を持っている番組であることが改めてうかがえる結果となった。歌唱楽曲の発表時にもチャートに影響を及ぼすと予想され、今後の動向に注目したい。

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