2019/11/06
テイラー・スウィフトが、2019年11月4日に公開されたMusic Weekとのインタビューで、急速に変化する米音楽業界における自身の役割や、ようやく自身のキャリアの主導権を握れるようになったことへの喜びなどについて語っている。
テイラーは昨年、初期6作をリリースしたビッグ・マシーン・レコードとの契約を終了し、リパブリック・レコードを通じてユニバーサル・ミュージック・グループとのグローバル契約を締結した。リパブリック・レコードとの新契約では、今後のマスター音源の所有権がテイラーにあることが保証され、レーベルがストリーミング大手Spotifyから得た収益をアーティストと分配すべきだという彼女の主張をユニバーサルが受け入れている。このような形でミュージシャン側に権利が移ることは画期的で、テイラーにとって移籍への鍵となった。
「そこが私にとって重要だったのは、向こうが私のアイデアをいくつか採用してくれたってことだから。アーティストとして私と契約するということは、じっくり考えてくれたってことでしょう。私は(米音楽業界を)より良くする方法について色々と意見を持っているからね」と彼女は話している。
大ヒットアルバムを7作発表した今、世界有数のエンターテイナーとなったテイラーは、自身の有利な立場を活用し、ストリーミング・サービスやレーベル、そして企業側の利益が優先される現状に立ち向かうべく、アーティストやクリエイター全般のために声を上げる力と責任があると語っている。
彼女は、「そういうことについて大きな声をあげられるのはアーティスト界で私くらいしかいないでしょう。5作目、6作目、7作目のアルバムを出した私のような者しか発言できない、だって新人アーティストやプロデューサーやソングライターは仕事が必要だから。自分たちのレーベルやストリーミング・サービスに対して、常に親しみやすく、好かれやすく、そして応対できるようにしておかなければならない。だから、“ちょっと(レーベル/ストリーミング・サービス)さん、現在の音楽を作っているのはプロデューサーとかソングライターとかアーティストなんだよ”って言うのは、この業界にそれなりに長くいるアーティストたちにかかっている。(プロデューサー/ソングライター/アーティスト)のおかげで、現在の音楽は素晴らしいものになっているのだから」と語っている。
彼女は現在、ビッグ・マシーン・レコードで過ごした13年間味わうことのなかった自由を感じているそうだ。詳細は明かさなかったものの、「以前の状況は、創作上の制約や問題が長年存在していた。私はいつだってプロジェクトに100%の力を注いでいたし、必要以上のものを提供していた。その気前の良さが自分にも返ってくると思っていたから。でも結局その気前の良さは、自分で作ったものを所有する価値が私にあると理解してくれる新しいレーベルとの新しい状況においてでしか見つからなかった」と彼女は話している。
「自分にとって非常に大きな意味があった。あまりにも惜しみなく(権利を)渡されたから。10年かそれ以上の間、“お前には欲しいものを手に入れる価値はないんじゃないかな”と言われ続けた後に、誰かが目を合わせてくれて、“はい、あなたには欲しいものを手に入れる価値がありますよ”と言ってくれたこと……そこから来る自由がある。“運命の相手”を見つけたときみたいな。“簡単だった。すぐに分かったし、自由を感じた”って言うじゃない?だから(2019年の『ラヴァー』)のような、自分が作りたかったとおりのアルバムを作れると思えた」と彼女は説明している。
. @taylorswift13 - the Music Week interview. Plus: @BRITs, @JeffLynnesELO, @CountryMusic, @rickastley, @brookecandy and more. New issue out now! https://t.co/0rs99Ertln pic.twitter.com/RtdMydDwob
— Music Week (@MusicWeek) November 4, 2019
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