2019/11/09
2019年11月8日より公開の映画『ターミネーター:ニュー・フェイト』でシリーズ最強の呼び声も高い新型ターミネーター「REV-9」を演じるガブリエル・ルナが、劇中では一切“まばたき”をしていないことを明かした。
REV-9はEX(外骨格)とEN(内骨格)に分かれることができ、別々に戦い、また一つに戻ることもできるという規格外の性能を持つ。さらに厄介なことに、軽快な会話や時折見せる爽やかな笑顔等を併せ持つことにより、マシーンとは思えないほどの人間らしさを持ち合わせたターミネーターなのである。これまでのターミネーターの能力を遥かに凌駕する性能を持ち、更には人間のようにふるまうことの出来るREV-9。もはや我々人類には打つ手がないかのように思えるが、実はたった一つだけこの悪魔を見分けることができる方法がある。それは“まばたき”だ。演じたガブリエル・ルナは「ターミネーターは目を潤す必要がない。もちろん、人間だから、僕は呼吸をしなければならないが、胸が上下するのを抑えようと意識した瞬間もあった。彼を見ていると、ちょっとだけ本当の人間とは違うことに気づく。人々にはこんなふうに考えてほしい。“彼はまばたきをしていない! どうなっている?”と」と人間とREV-9の見分け方を教えてくれた。
まばたきを一切しないという高難易度の演技について、ガブリエルは「集中して、対象物と見ているものの間が途切れないようにすることが大切だ。役者が瞬きをするとき、特にクローズアップの時には、どんなに一瞬だろうと、観客とつながりを持つものだ。今回の場合はそれの極端なバージョンだった。そうするためには、目の前にある1000ヤード先の一点を見つけて、じっと見る。それとつま先を小刻みに揺らすんだ! これは僕が習った秘訣なんだ」と明かしてくれた。
実はガブリエルだけでなく、歴代のターミネーターを演じた先輩達もまた、まばたきをしないという点には大いに注意して演技に取り組んでいた。シリーズの顔でもある初代ターミネーターの「T-800」を演じるアーノルド・シュワルツェネッガーは1作目の『ターミネーター』を演じる際、意識はしていたものの何度かまばたきをしてしまったという。しかしメガヒットを記録した『ターミネーター2』では、過去の失敗から自身を奮い立たせ、監督のジェームズ・キャメロンにまばたきは一切しないと宣言した。その『ターミネーター2』で強烈なインパクトを残し、ファンの間でも高い人気を誇る「T-1000」を演じたロバート・パトリックもまた、劇中で一切まばたきをしないよう意識したという。彼らのまばたきをしないその演技は、機械ならではの冷酷さや残虐性も持ち、観る物を恐怖のどん底に落とすターミネーターのイメージ作りに間違いなく一役買っている。ターミネーターを演じるうえでの一種の伝統と言っても過言でないまばたき禁止の演技。ほぼ人間のようなREV-9ですら、一見してどこか不気味な感覚を覚えるのは、もしかするとまばたきにあるのかもしれない。
『ターミネーター2』の正統な続編として描かれる本作で、映像の革命児として常にハリウッドをリードし続けるジェームズ・キャメロンと、『デッドプール』で一躍高い評価を得た実力派監督ティム・ミラーがタッグを組み描かれるターミネーターの世界に、再び世界中が興奮する。
◎公開情報
『ターミネーター:ニュー・フェイト』
2019年11月8日(金)より、全国ロードショー
監督:ティム・ミラー
製作:ジェームズ・キャメロン、デイヴィッド・エリソン
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー、リンダ・ハミルトン、マッケンジー・デイヴィス、ナタリア・レイエス、ガブリエル・ルナ、ディエゴ・ボネータほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.
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