2019/09/21
今週の洋楽まとめニュースは、ビヨンセの話題から。現地時間の2019年9月16日、フルCGリメイク版『ライオン・キング』のサウンドトラック・アルバムの制作過程を追ったドキュメンタリー番組『Beyonce Presents: Making The Gift』が放送された。ドキュメンタリーの冒頭で彼女は、「先祖との絆を求めている自分の一部と和解しているみたい」と、アフリカへ行くたびに直感的に感じる繋がりや、3人の子どもたちにも経験してもらいたい目標などについて語っている。またあるシーンで彼女は、「ケンドリックが送り返してきてくれたものが、潜在意識のようなサウンドだったんだよね」と明かし、「死ぬ直前の瞬間のような、人生が走馬灯のように駆け巡る中で必死に生き延びようとしているような」とケンドリック・ラマーのヴァースを表現している。
ビヨンセ、『ライオン・キング』とアフリカへの想いやケンドリックとのコラボを語る
テイラー・スウィフトが、米ローリング・ストーン誌との最新インタビューで、長年続いているカニエ・ウェストとの確執について、2009年頃から最近まで二人の間で起きた出来事について自身の見解を明かし、“あまりにも裏表がある”とカニエを糾弾した。2009年の【MTVビデオ・ミュージック・アワード】以降、二人が関係の修復・悪化を繰り返していた中、カニエが2016年にリリースした『ザ・ライフ・オブ・パブロ』に収録されている「Famous」のリリックが物議を醸した。テイラーは、「よかった、また仲直りできたと思えたのに、あの曲を聴いたら、“もう我慢ならない。そんなに仲違いしたいのなら上等よ、ただしもう偽りはなし”って思った」と当時の心境を述べている。
テイラー・スウィフト、カニエ・ウェストとの確執に言及「彼はあまりにも裏表がある」
セレーナ・ゴメスがエグゼクティブ・プロデューサーとして名を連ねている、米国で深刻化している不法滞在者とその処遇をめぐる問題を浮き彫りにする新ドキュメンタリー『Living Undocumented (原題)』が10月2日にNetflixで配信される。この作品は、強制退去の可能性がある中での撮影を許可した8家族の生活に密着している。セレーナはこの作品について、「“Living Undocumented”をプロデュースする決断をしたのは、ここ数年で“移民”という言葉が悪い意味を帯びてきているように思えるからです」とコメント。また、セレーナがエグゼクティブ・プロデューサーを務めたNetflixドラマ『13の理由』も高く評価されている。
セレーナ・ゴメス、『13の理由』に続いて米移民問題に光を当てたNetflixドキュメンタリーをプロデュースへ
さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、リゾの「トゥルース・ハーツ」が通算3週目の1位獲得を果たした。週間31,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでも同3週目の首位に輝き、1億1,080万回を記録しエアプレイ・チャートでは4位から2位に上昇したが、ストリーミング・チャートでは3位から14位まで大きく順位を落としている(週間2,920万試聴)。また、8位にはトラヴィス・スコットとオジー・オズボーンをゲストに招いたポスト・マローンの「テイク・ホワット・ユー・ウォント」がデビュー。オジー・オズボーンは1989年に8位を記録した、リタ・フォードとのデュエット曲「Close My Eyes Forever」以来、30年3か月ぶりのランクインとなった。
【米ビルボード・ソング・チャート】リゾが3週目のNo.1、オジー・オズボーンが30年ぶりにTOP10入り
米ビルボード・アルバム・チャートでは、ポスト・マローンの新作『ハリウッズ・ブリーディング』が初登場1位を記録した。初動ユニットは489,000で、そのうちアルバムの売上枚数が200,000枚、ストリーミングによるユニット数が278,000と、いずれも高い数字を記録した。2019年度にリリースされたアルバムの初動ユニット数としては、2週前にNo.1デビューを果たしたテイラー・スウィフトの『ラヴァー』(今週2位)が叩き出した867,000に次ぐ、2番目に高い記録となった。総ユニット数ではテイラーに及ばなかったが、週間ストリーミング数としては同年最高の3億6,540万視聴を記録し、ストリーミング・チャートでも同1位に初登場している。
【米ビルボード・アルバム・チャート】ポスト・マローン、今年最大の週間ストリーミング数獲得で2作連続首位
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