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2012/10/29

モンティ・パイソン グレアム・チャップマンの自伝3Dアニメ映画が東京国際映画祭にて上映

 イギリスを代表する世界的コメディ・グループ、モンティ・パイソンのメンバー、故グレアム・チャップマンの人生を題材にした3Dアニメーション映画『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』が、27日に第25回東京国際映画祭にて上映され、合わせて監督のベン・ティムレットが来日した。

 48歳の若さで喉頭癌を煩い死去したグレアム・チャップマンが80年代に書いた自伝『A Liar's Autobiography: Volume IV』を元に、ゲイであることは公言していたが、アルコール依存症であることは頑に隠していた彼の複雑で数奇な人生を14のアニメーション・スタジオが様々なスタイルを屈指して描いたこの作品。映画のナレーションには、生前にハリー・ニルソンのスタジオにて録音されたチャップマン自らの自伝の朗読の肉声を使用しており『未来世紀ブラジル』『バロン』など様々な名作の監督を務めたテリー・ギリアムを始め、ジョン・クリーズ、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリンなど、“パイソンズ”の他のメンバーも声優として出演している。主に70~80年を中心とし活動し、音楽界とも深い親交があった事もあり、親友であったザ・フーのドラマー、故キース・ムーンやザ・ビートルズの故ジョージ・ハリスン、リンゴ・スター、さらにはエルトン・ジョンやデヴィッド・ボウイなどの姿も描かれている。

 作品の監督の1人であるベン・ティムレットが参加した上映後のQ&Aでは、モンティ・パイソンの作品作りから学んだ自身の作品のコントロールの重要さ、共同監督であるテリー・ジョーンズの息子ビル・ジョーンズ、ジェフ・シンプソンなどについて語り、中でも異質のキャスティングとなった精神分析者ジークムント・フロイト役にキャメロン・ディアスを起用した事については、「いつも人間の精神分析をするような役ばかりを演じて、ステレオタイプされるのに飽き飽きしていると思うけど、最後にもう一度だけこの役を引き受けて欲しい。」と懇願して、OKをもらったとイギリス人らしいユーモアのセンスを交えて応え、会場を沸かせた。

◎『ある嘘つきの物語 モンティ・パイソンのグレアム・チャップマン自伝』トレイラ―
http://youtu.be/dbW842eMNtI

"A Liar's Autobiography-The Untrue Story of Monty Python's Graham Chapman" Movie Still: (c)Liar's Films Ltd.
Ben Timlett Photo: (c)2012 TIFF

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