2019/08/27
ショーン・メンデスとカミラ・カベロのデュエット曲「セニョリータ」が1位に浮上した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
主要各ポイントを上昇させ、登場9週目でトップに立った「セニョリータ」。特にラジオの伸び率が良く、週間1億240万回を記録して、エアプレイ・チャートで3位をキープ。今週の<Airplay Gainer>も獲得した。セールスは若干数減少しているものの、週間22,000ダウンロードを記録し5位に、3,750万試聴を記録し、ストリーミング・チャートでは4位を維持している。
熱愛が報じられているショーンとカミラは、2016年1月に最高20位をマークした「アイ・ノウ・ホワット・ユー・ディド・ラスト・サマー」で初めて共演し、2曲目のタッグとなる同曲「セニョリータ」で、首位獲得を果たした。
ショーン・メンデスは、これまでリリースした3枚のアルバムが、全てアルバム・チャート“Billboard 200”で1位を獲得しているが、シングル曲としては自身初の快挙となる。これまでの最高位は、今週10位にランクインしている「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」が5月18日付チャートで記録した2位だった。カミラ・カベロは、ヤング・サグをフィーチャーした「ハバナ」に続く、2曲目の1位獲得。
「セニョリータ」は、ポップ・ソング・エアプレイ・チャートでも1位に到達し、ショーン・メンデスは、前述の「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」もアダルト・ポップ・ソング・チャートで2週目のトップを維持している。両チャートで、異なる楽曲で同時に首位を獲得するのは、男性アーティストとして史上初。
ポップ・ソング・チャートでは、カミラにとって通算4曲目のタイトルを更新。同チャートでの首位獲得期間としては、2017年にジャスティン・ビーバーが達成した23歳を上回る最年少記録で、女性アーティストとしても、リアーナが保持していた記録(2010年・同22歳)以来の、最年少女性アーティストとなる。
「セニョリータ」のメイン・プロデューサーであるベニー・ブランコにとっては通算8曲目の首位、もう1人のアンドリュー・ワットは、初の全米1位獲得。同曲には、女性シンガーソングライターのチャーリーXCXもソングライターとしてクレジットされているが、彼女にとっては自身も参加したイギー・アゼリアの「ファンシー」(2014年)以来5年ぶり、2曲目の快挙達成となった。
2019年では、【アカデミー賞】効果を受けて3月9日付チャートで首位に立った、レディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる「シャロウ」に続く、2曲目のデュエット・ソングNo.1。過去には、1987年にアレサ・フランクリン&ジョージ・マイケルの「愛のおとずれ」と、ビル・メドレー&ジェニファー・ウォーンズの「タイム・オブ・マイ・ライフ」の2曲が、首位獲得を果たした年がある。
先週、自身初のNo.1獲得を果たした、ビリー・アイリッシュの「バッド・ガイ」は2位にダウン。3,890万試聴を記録して、ストリーミング・チャートで2位に、20,000ダウンロードを獲得して、デジタル・ソング・セールス・チャートで7位にそれぞれダウンしたが、ポイント自体はそれぞれ激減していない。9,110万回を記録して、エアプレイ・チャートでは6位をキープしている。
リゾの「トゥルース・ハーツ」は先週の4位から3位へ上昇し、自身初のTOP3入りを果たした。また、R&B/ヒップホップ・チャート、ラップ・チャートでは、通算20週の1位を独占していたリル・ナズ・Xの「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」を破り、両チャート共に自身初のNo.1獲得を果たしている。
「トゥルース・ハーツ」は、週間26,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートで5位から2位に上昇。今週の<Sales Gainer>も獲得した。週間9,910万回を記録し、エアプレイ・チャートでも4位に、2,840万試聴を記録し、ストリーミング・チャートでも6位にそれぞれ上昇中。ポイントの伸び率からすると、次週「バッド・ガイ」を抜いて最高位を更新する可能性も高い。
遂にTOP3から転落した「オールド・タウン・ロード」は、20週の記録を打ち立てたストリーミング・チャートでも2位にダウンし、セールス・チャートでも4位に、エアプレイ・チャートでは35位まで大幅にダウンしている。一方、2019年のソング・オブ・サマーでは13週目の首位をキープし、独走状態が続いている。
先週8位に自己最高位を更新した、米NY出身の若手ラッパー=リル・テッカの「Ran$om」はさらに順位を上げ、5位まで上昇。「オールド・タウン・ロード」を破り、ストリーミング・チャートでは自身初のNo.1獲得を果たしている。週間5,230万回を記録し、今週の<Streaming Gainer>も獲得した。ミュージック・ビデオやセールス、エアプレイの上昇率も良く、今後もランクアップが見込める。
今週19位に初登場したのは、テイラー・スウィフトの新曲「ラヴァー」。8月23日にリリースされた新作『ラヴァー』からの3rdシングルで、週間35,000ダウンロードを記録し、デジタル・ソング・セールス・チャートでは自身18曲目のNo.1獲得を果たしている。アルバムからは、4月にリリースした1stシングル「ME!」と、2ndシングルの「ユー・ニード・トゥ・カーム・ダウン」がいずれも2位に初登場したが、「オールド・タウン・ロード」に阻止され首位獲得を逃している。アルバム『ラヴァー』は、セールス、ストリーミング共に好調で、次週発表される9月7日付アルバム・チャートでNo.1デビューする可能性が高い。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、8月30日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「セニョリータ」ショーン・メンデス&カミラ・カベロ
2位「バッド・ガイ」ビリー・アイリッシュ
3位「トゥルース・ハーツ」リゾ
4位「オールド・タウン・ロードfeat.ビリー・レイ・サイラス」リル・ナズ・X
5位「Ran$om」リル・テッカ
6位「トーク」カリード
7位「ノー・ガイダンス」クリス・ブラウンfeat.ドレイク
8位「アイ・ドント・ケア」エド・シーラン&ジャスティン・ビーバー
9位「グッバイズ」ポスト・マローンfeat.ヤング・サグ
10位「イフ・アイ・キャント・ハヴ・ユー」ショーン・メンデス
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