2019/08/16 20:35
5月11日の第2期BiS解散以降、次なる動向に注目が集まっていたアヤ・エイトプリンス。今夏スタートのツイッタードラマ『近いようで遠くって』で女優デビューという、誰もが予想だにしなかった新たな一歩を踏み出した彼女に、その経緯や今後のヴィジョンについて語ってもらった。解散以降の日々、一人で歩けなくなる程の体調不良による活動休止、涙が溢れた救いの手、初めての女優体験、尽きせぬ歌と音楽への想い―――ソロになって初となるインタビュー、ぜひご覧頂きたい。
◎アヤ・エイトプリンス『近いようで遠くって』女優デビュー記念インタビュー
<次の一手は自分の人生を大きく左右すると思う>
--第2期BiS解散以降の3か月間はどんな日々を送っていたのでしょう?
アヤ・エイトプリンス:最初の1か月はガムシャラにボイトレのレッスンを受けまくったりとか、同じ先生が他に担当しているレッスンもほぼぜんぶ見学させてもらったり……とにかくヒマな時間を作りたくなかったんですよね。デビューしてから常に忙しかったから、急に時間が出来ても何をしていいか分からないし、何もない時間が怖くて。
--解散直後はどんな心境だったんですか?
アヤ・エイトプリンス:今は新しいBiSが始まったりとか、他のメンバーが新しいグループに入ったり、次なる活動が徐々に始まっているからアレですけど、最初は解散した実感があんまり湧かなかったんです。でも今はツイッタードラマ『近いようで遠くって』で女優デビューさせてもらったり、私も新しい動きをしているので、前を向いて活動できていると思います。
--ただ、今回のドラマ『近いようで遠くって』出演に至るまで、わりとインターバルはありましたよね。他にもお仕事の依頼などあっても良さそうですけど……
アヤ・エイトプリンス:有難いことにお仕事のご依頼はたくさん頂いていたんですけど、次の一手は自分の人生を大きく左右すると思うので、ひとつひとつ慎重に判断しているところもあって。ファンのみんなには早く会いたいけど、かと言って自分が「合っていないな」と思うところに飛びつくのも違うと思いましたし……あとは何よりも体調を崩してしまったことが大きかったですね。
<歩けないから車椅子に乗せられて、惨めな状態になってしまって>
--具体的に聞かせてもらえますか?
アヤ・エイトプリンス:人生最大の体調不良に見舞われてしまいまして、本当にいろんなことを感じたんです。初夏に大腸炎という病を患いまして、胃腸炎も併発してしまったんですけど、その原因はいろんな説があって。ひとつは何らかの食べものによって。ひとつは今まで溜まっていた疲れによって。円形脱毛症とかもそうらしいんですけど、忙しい渦中は大丈夫でも時間差であとから症状が出る。だから私もソレだったんじゃないかなと。で、もうひとつは「何かに取り憑かれているんじゃないの?」とプーちゃん(プー・ルイ)に言われました(笑)。
--どれぐらい酷い症状だったんですか?
アヤ・エイトプリンス:脳が溶けちゃっているんじゃないかと思うぐらい、ほとんど寝込んでいました。だから最近は溶けちゃった脳を元に戻す為に計算ドリルをやっています。
--本当に溶けていたら今喋れていないですし、計算ドリルはそんなに万能じゃないです。
アヤ・エイトプリンス:あと、大腸炎で患ったばかりの頃は熱も下がらないし、おなかが痛すぎて歩けないレベルだったんですよ。お風呂も5日間ぐらい入れなくて、超ボロボロで……病院へ行くにしても歩けないから車椅子に乗せられて、点滴をつけられた状態。だからお母さんがついてきてくれて……これはダメだ、泣けちゃう。………普通だったら逆じゃないですか。もし親が体調崩したら私がその面倒を見なきゃいけない。私はもうそれぐらい大人なのに……私がそんな惨めな状態になってしまって、でもお母さんは優しくて……「何やってんだろう?」と心底思ってめっちゃ号泣しました。今までグループで活動していたときも迷惑かけたし、いっぱい心配させたし、それなのに私が言うこと聞かずにケンカしたりもして、家を出てひとりで生きていこうと歯向かったこともあったんですけど、体調崩してみて初めて「私は今の道を選んでよかったんだな」と思えました。だって、お母さんがいなかったら病院へも行けてなかったし。
<プーちゃんが繋いでくれたドラマ『近いようで遠くって』>
--そんな家族の手助けもあって、ドラマ『近いようで遠くって』での女優デビューも果たせた訳ですが、そもそもどのような経緯で出演することになったんでしょうか?
アヤ・エイトプリンス:プーちゃんが繋いでくれたんですけど、プーちゃんの知り合いがツイッタードラマを手掛けていて、新しいツイッタードラマの監督さんが「アヤに出てほしいと言ってる」ってプーちゃんから連絡があったんです。それで出演することになったんですけど、今まで演技をやったことがなかったからビックリしました。私は物覚えも悪いし(笑)、監督から「演技できますか?」と聞かれても「分からないです」と答えてしまったんですけど、でも私はゲッターズ飯田さんの月額いくらかの占いに登録していて、そこに「いろんなことに今年は挑戦したほうがいい」と書かれていたので、元々ミュージカルとかお芝居を観るのは好きだったし、この機会にチャレンジしてみようと思いました。
--いざお芝居をしてみていかがでした?
アヤ・エイトプリンス:主役の田野優花さんと藤田富さんは演技をずっとやられている方で、でも私はド素人だから「演技とは?」みたいなところから入る感じだったんですけど、監督さんや撮影現場の方々が本当に優しくて、「そんなに力まないで、ラフな感じでやっていいよ」と仰ってくれて、初演技の場としてはすごくやりやすい環境を作って頂けたなと感謝しています。あと、私は舞香というヒロインの友人役だったんですけど、舞香っぽいクールな女優さんを想像したら香里奈さんが出てきて、香里奈さんが出演されているドラマを観ながら役作りしていきました。自分なりに研究するのはすごく楽しかったですね。だから今後もワークショップなどに申し込んだりしながら、どんどん演技の勉強をしていきたいなと思っています。
<イメージは大好きな鈴木愛理さん~私にとって歌うことは“生きる意味そのもの”>
--女優としての未来も楽しみですが、歌手・アーティストとしては今後どうしていきたいと思っているんでしょう?
アヤ・エイトプリンス:歌はやっていきたいです。というか、やっていきます! お芝居やモデルのお仕事ももちろん全力で取り組んでいきたいんですけど、私の軸はこれまでもこれからも歌なので。イメージしやすい例を挙げると、私の大好きな鈴木愛理さん。いろんなことに挑戦されていますけど、あくまで歌がメインじゃないですか。あと、第2期BiSが解散してから、自分が歌っていく意味についてすごく考えたんです。最初は「歌ってほしい」というファンのみんなの声があったし、私自身も歌を辞める理由がなかったから、だから「歌を続けていくのはあたりまえ」と思っていたんですけど、でもいろんなお仕事をやらせて頂く中で「本当に歌がいちばんやりたいことなのか」と突き詰めて考えるようになって。最終的に……私にとって歌い続けることは“生きる意味そのもの”だと思ったんです。
--人生そのものであると。
アヤ・エイトプリンス:この世に歌がなかったら私は死んでいたかもしれない。音楽がない人生は考えられないし、歌っていない自分も想像できないし、やっぱり私は歌いたい。こんな私でも……私は本当に普通の人間なんですよね。何なら普通の人よりいろんなことが出来ないんです。でもこんな私でも歌ったら誰かが喜んでくれたり、「世界は変えられる」と信じてくれる人がいたんですよね。だから今後はもっと歌うことで希望を与えられる人になりたい。何も持たざる者だったけど、そんな私でも歌ったらこんな風になれたんだ。こんな風になれるんだ。そういう姿を見せていきたいと思っています。
取材&テキスト:平賀哲雄
アーティスト写真:Jumpei Yamada
◎アヤ・エイトプリンス Twitterアカウント
https://twitter.com/AYAPRi_
◎twitterドラマ第9弾『近いようで遠くって』supported by ガトウ専科
毎週月、水、土曜日
ミオヤマザキ、各出演者のTwitterアカウントより21時放送
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