2019/07/09
2019年7月8日、【かわさきジャズ2019】の記者発表会が神奈川県・ミューザ川崎シンフォニーホールにて開催され、今年で5回目を迎えるフェスの公演詳細が明らかになった。
川崎市の特徴である多様性とコラボレーションを生かし、「ジャズは橋を架ける」という合言葉をもとに開催されてきた本フェス。本年度は、今後の活動に期待ができる若手と女性アーティストによる公演や若手とベテラン・アーティストによる世代を超えた音楽の対話が体感できる、現在から未来へ橋を架けることを意識した公演が数多くラインアップされた。
11月7日のオープニングを飾る【Jazz Bar Glamorous Night】では、スペシャル・ゲストの吉田栄作が、新進気鋭の4人の女性ホーンズとベテランの実力派バンドとともに濃密なライブを繰り広げ、16日には、本フェスのライブ会場の一つである、ミューザ川崎シンフォニーホールのアドバイザーを務めたジャズ・ピアニストの佐山雅弘を偲ぶメモリアル・コンサートが開催。3部制のこの公演には、所縁のあるプレーヤーや彼をリスペクトする若手が登場する予定で、第3部ではMay J.が、その伸びのある歌声でステージを彩る。
他にも、TOKUをゲストに迎えた名ジャズ・ピアニストの秋田慎治を中心としたトリオ・ライブ、ベーシストの井上陽介、武本和大、浜田省吾によるトリオとFride PrideのShihoによるコラボレーション、ジャズ界を牽引する細川千尋、山下伶、はたけやま裕の3人の女性アーティストによる初セッションなど、見どころ盛りだくさんな内容となっている。昨年本フェスに出演したヴァーチャル・シンガーの初音ミクは、今回まらしぃ、鏡音リンとともに【まらしぃ with 初音ミク、鏡音リン piano acoustic live】公演に登場する予定で、こちらも話題になること間違いなしだ。
また、地域連携プログラムの一環として、川崎競馬場でのジャズ・ナイトや川崎市観光協会との企画ジャズ・クルーズが昨年に引き続き開催されること、ジャズと日本民謡のコラボを通じて、新しい“日本民謡の世界”を発信する新企画が始動することも明らかになった。
記者発表には、川崎市市長の福田紀彦、実行委員の多田昭彦、ピアニストの国府弘子、そしてフェスを盛り上げる「キーアーティスト」に選出された、川崎市出身のサックス奏者の文梨衛が登壇。敷居の高い音楽と思われがちなジャズについて福田市長は、「呼吸をするように、自分なりのノリ方が必ず見つかる。どのプログラムでも自分なりの楽しみ方を探してみてほしい」とその魅力をアピールした。
佐山雅弘メモリアル・コンサートに出演する国府は、佐山氏との思い出を感傷深く振り返り、「川崎市文化大使として、アツく盛り上げていきたい」と意気込みを語った。また、ジョージ・ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」に、カーペンターズの名曲「雨の日と月曜日は」を織り交ぜたスペシャル・アレンジで披露し、文梨衛による、名スタンダード「It Could Happen To You」の演奏にも飛び入り参加し、ジャズの魅力のひとつである即興性を体現して見せた。
【かわさきジャズ2019】は、9月6日~11月6日のプレ会期を含め、約2か月半にわたって開催。今回発表された有料公演のチケット一般発売は、7月23日より行われる。
◎【かわさきジャズ2019】概要
本会期:2019年11月7日(木)~11月17日(日)
プレ会期:2019年9月6日(金)~11月6日(水)
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール、カルッツかわさき、昭和音楽大学テアトロ・ジーリオ・ショウワ、洗足学園音楽大学カレッジセンター、新百合トウェンティワンホール、ラゾーナ川崎プラザソル、クラブチッタほか川崎市内各所
主催:かわさきジャズ2019実行委員会、川崎市
チケット一般販売:7月23日(火)午前10時~
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