2019/06/13
マイルス・デイヴィスの長年ベールに隠されていた秘蔵のアルバム『ラバーバンド』が、35年の時を経て9月6日に発売されることになった。
1985年、マイルス・デイヴィスは30年にも渡り所属していたコロンビア・レコードを離れ、新たにワーナー・レコーズと契約し、世界中に衝撃を与えた。その年の10月、ロサンゼルスにあるAmeraycan Studiosにて、プロデューサーのランディ・ホールとゼイン・ジャイルズとともにアルバム『ラバーバンド』のレコーディングを開始。マイルスはこの作品で、ファンクやソウルのグルーヴを大胆に取り入れ、急進的なサウンド・スタイルという方向性を打ち出し、アル・ジャロウやチャカ・カーンをゲスト・ヴォーカリストとして迎える予定もあったという。しかし、最終的にこの作品は日の目を見ることなく、マイルスは新たな作品をレコーディング。今や歴史的名盤として知られる『TuTu』をもって、移籍第一弾作品としてリリースする。結果、この『ラバーバンド』は30年以上もの間、そのまま誰にも聴かれることなく、誰にも触れられないままの状態となっていた。
幻の作品としてファンの間で語り継がれていたこの『ラバーバンド』の音源だが、2018年のレコード・ストア・デイに4曲入りのEP『RUBBERBAND EP』という形で正式にリリースされた。そして今回、全11曲からなるこの幻のアルバム『ラバーバンド』が、9月6日にCDと2枚組180グラム重量盤アナログ、そしてデジタル配信で、正式にリリースされることが決定した。なお、日本盤に関する情報は、後日明らかになる予定。
この幻の作品を今回最終的に完成させたのは、オリジナル・セッション時のプロデューサーでもあったランディ・ホールとゼイン・ジャイルズに加え、85年から86年にドラマーとして実際にレコーディングに参加していたマイルスの甥、ヴィンス・ウィルバーン・ジュニアだ。また、ジャケット・カヴァーは当時マイルスが描き上げた絵画がレイアウトされている。また、今作のタイトル・トラックでもあり先のレコード・ストア・デイでもEPとしてリリースされている、女性R&Bシンガー、レデシーをフィーチャーした「Rubberband Of Life」は、現在デジタルでも聴く事が出来る(https://WarnerMusicJapan.lnk.to/MilesDavisRBPu)。
◎ヴィンス・ウィルバーン・ジュニア コメント
マイルスおじさんも、この仕上がりを誇りに思ってくれるはずさ。ランディとゼイン、そして私や、このプロジェクトに携わった全ての人達が、この「Rubberband Of Life」に全ての情熱と魂を注ぎ込んできたからね。
◎リリース情報
アルバム『ラバーバンド』
2019/9/6 RELEASE
<収録曲>
01. Rubberband of Life – featuring Ledisi
02. This Is It
03. Paradise
04. So Emotional – featuring Lalah Hathaway
05. Give It Up
06. Maze
07. Carnival Time
08. I Love What We Make Together” – featuring Randy Hall
09. See I See
10. Echoes in Time/The Wrinkle
11. Rubberband
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