2019/05/07
ピンク(P!NK)の新作『ハーツ・トゥ・ビー・ヒューマン』がNo,1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
本作は、同1位を記録した前作『ビューティフル・トラウマ』(2017年)から約1年半ぶり、8作目となるスタジオ・アルバムで、首位獲得は2012年の6thアルバム『トゥルース・アバウト・ラヴ』含む3作目。TOP10入りは、2001年の2ndアルバム『ミスアンダストゥッド』(最高6位)から7作連続で、2010年発表のベスト・アルバム『グレイテスト・ヒッツ』(最高5位)含む通算8作目となる。
週間ユニットは115,000で、そのうち95,000枚がアルバム・セールス、およそ2万ユニットがストリーミングによるものだった。高セールスではあるが、前作『ビューティフル・トラウマ』が記録した408,000ユニットと比較すると、数字は大分落ちている。本作からは、先行シングル「ウォーク・ミー・ホーム」が、アダルト・ポップ・ソング・チャートで6位をマークし、通算16曲目のTOP10入りを果たした。ポップ・ソング・エアプレイ・チャートでは、29曲目の快挙。
続いて2位には、オーストラリアのヒルソング教会・賛美歌チームによるユニット=ヒルソング・ユナイテッドによるライブ・アルバム『ピープル』が初登場。週間ユニットは107,000で、自身の初動記録としては、歴代最高を更新した。また、これまでの最高位は、2013年リリースの『ザイオン』と、2015年の『エンパイアーズ』が記録した5位で、同チャートでの最高位も更新している。週間セールスとしては、1位のピンクを上回る最高記録で、セールス・チャートではNo,1デビューを果たしている。1位のピンク、ヒルソング・ユナイテッドともに、アルバムのセールスにコンサートチケットとの連動が含まれている。
TOP3はいずれも初登場作品で、3位にはラッパーのスクールボーイ・Qがランクイン。本作『Crash Talk』は、同チャート2位にデビューした前作『Blank Face LP』(2016年)から約3年ぶり、通算5作目のスタジオ・アルバムで、初登場1位を記録した3rdアルバム『Oxymoron』(2014年)から3作連続のTOP3入りとなる。週間ユニットは81,000で、アルバム・セールスが18,000枚、およそ6万ユニットがストリーミングによるポイントだった。
先週トップに浮上した、ビリー・アイリッシュの『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』は4位にダウンしたが、週間76,000ユニットと依然高い数字をキープしている。2位から5位に下降したカリードの『フリー・スピリット』(58,000ユニット)、6位にダウンしたアリアナ・グランデの『thank u、next』(38,000)など、シングル曲がヒットしている作品は、ポイントが安定している。上記の3作からは、いずれも今週のソング・チャートTOP10にシングル曲がランクインしている。
9位にデビューしたのは、NYの兄弟トリオ・バンド=AJRの新作『ネオシアター』。2017年リリースの前作『ザ・クリック』で記録した61位から大きく飛躍し、自身初のTOP10入りを果たした。週間ユニットは32,000で、そのうち22,000枚がアルバム・セールスと、大半を売上が占めた。本作からは、先行シングル「100 Bad Days」がオルタナティブ・ソング・エアプレイ・チャートで13位、ロック・ソング・チャート7位のスマッシュヒットを記録し、アルバムのプロモーションに繋げている。
TOP10以下では、マッチボックス・トゥエンティのフロントマン=ロブ・トーマスの新作『Chip Tooth Smile』が13位に、マリーナ・アンド・ザ・ダイアモンズから改名した マリーナの『ラヴ+フィアー』が28位に、それぞれ初登場した。Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは、5月10日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ハーツ・トゥ・ビー・ヒューマン』ピンク
2位『ピープル』ヒルソング・ユナイテッド
3位『クラッシュ・トーク』スクールボーイ・Q
4位『ホエン・ウィー・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥー・ウィー・ゴー?』ビリー・アイリッシュ
5位『フリー・スピリット』カリード
6位『thank u, next』アリアナ・グランデ
7位『Map of the Soul: Persona』BTS (防弾少年団)
8位『ホームカミング:ザ・ライブ・アルバム』ビヨンセ
9位『ネオシアター』AJR
10位『ヴィクトリー・ラップ』ニプシー・ハッスル
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