2018/12/31
Diggy-MO'が、12月24日(月・祝)に東京 EX THEATER ROPPONGIにてライブ・イベント【Diggy-MO’ presents “Tiny Xmas Concert 2018”】を開催し、聖夜の夜を美しく彩った。
ソロデビュー10周年イヤーを迎えた今年は、映画『ピーターラビット』日本語吹替版における劇中歌の日本語作詞とラップ歌唱をはじめ、女王蜂のヒット曲「HALF」で手腕をふるった超絶リミックスや、秋に日本上陸した映画『スモールフット』の日本語吹き替え版の劇中歌の訳詞監修や音楽演出などなど、アウト・ワークスも精力的に行ってきた。しかし一番のトピックといえば、やはりソロでの軌跡を網羅した初のベスト盤『DX - 10th Anniversary All This Time 2008-2018 -』をリリースしたことになるだろう。
リリース後には東名阪にてライブツアーを実施。SOUL'd OUT時代の楽曲も織り交ぜた30曲超の膨大なセットリストで、観る者を圧倒する唯一無二なライブ・アクトを繰り広げてきた。一方、この日のイベント・タイトルにも冠されている“Tiny Concert”シリーズは、今年の5月からスタートした新プログラムで、演奏は生バンドのみ。趣を変えたライブ・スタイルの公演だ。S.O時代より、早々からバンドとの融合に挑んできたDiggy-MO'だが、DJや打ち込み等を一切使用しないステージは稀。しかもこの日はクリスマス・イヴとあり、【Tiny Xmas Concert 2018】の名に偽り無しの格別な一夜となった。
第一のトピックは、ゲストとのコラボだ。初めに登場した日之内エミは、2005年にSOUL'd OUTが発表した「ルル・ベル」に参加していた過去を持つが、当然この日のステージでも同曲を熱唱。続いての登場だったHAMMER(2BACKKA)は、S.Oのメジャー・デビュー前から結成していたヒップホップ・ユニット ViRCAN DiMMERでも組んでいたDiggy-MO'の盟友であり、当時の楽曲を披露して古くからのファンを楽しませる。そして最後に登場したゲストのleccaは、かつてDiggy-MO'をフィーチャリングに迎えて2008年に発表した自身の楽曲「BELLE EPOQUE」で会場を盛り上げ、それぞれに華を添えた。
第二のトピックは、数多く披露されたカヴァーの選曲だ。ざっと並べてみよう。
・Christmas Time Again(Extreme)
・They All Laughed(George Gershwin)
・More Than Words(Extreme)
・Careless Whisper(George Michael)
・Wild World (Cat Stevens)
・Living In The Real World(Speech)
・Smooth Operator(Sade)
・Tom’s Diner(Suzanne Vega)
・whatever(Oasis)
80~90'sの洋楽を中心に往年のポップスにハード・ロック、ソウルやR&Bと幅広く、歴史的なジャズ・ナンバーまでチョイスされた幅広い選曲も然ることながら、往年の名バラードをスウィンギンなリズムで歌い上げる「Wild World」「Careless Whisper」や、「ジングル・ベル」も織り交ぜたファニーなテイストにニヤリとさせられる「whatever」などなど。生バンドによる挑戦的なアレンジが、一番の聴きどころだったと言えるだろう。
先のライブ・ツアーもギター、ベース、ドラム、キーボードを加えたバンド編成でのステージだったが、ピアノとベース、ドラムのみの削ぎ落とされた緊張感のある布陣。そこから繰り広げられる変幻自在かつ豊潤なサウンドは、冒頭で紹介した近年の活動を省みても納得のクオリティだ。そして各種カヴァーからS.O時代の名曲まで。時に畳みかけるような高速ラップで圧倒する一幕もと、やはりDiggy-MO'にしかできないアクトの連続で最後まで観衆の耳を鼓膜を愉しませ続けたのだった。
また、会場内には象徴のひとつであるキャップやこれまでのライブ等で着用してきた衣装、ジャケットなどで使用されたアイテムが陳列されたコーナーも。充実の一夜を届けたDiggy-MO'は、12月28日(金)にも同じEX THEATER ROPPNGIで開催されたライブ・イベントに出演し、今年を締めくくった。ソロデビュー10周年イヤーが続いていく2019年も、さらなる精力的な活動に期待だ。
【Diggy-MO' presents “Tiny Xmas Concert 2018”】
2018/12/24(mon) at 東京 EX THEATER ROPPONGI
メンバー:Diggy-MO'、JUNKOO(p)、遠藤優樹(b)、中村"マーボー"真行(dr)
ゲスト:
lecca https://avex.jp/lecca/
日之内エミ https://motion-gallery.net/projects/hinouchiemi
HAMMER https://twitter.com/HAMMERbackkaone
セットリスト:
01.Christmas Time Again
02.They All Laughed
03.Singin' My Lu
04.クビライ・カーン
05.More Than Words w/日之内エミ
06.ルル・ベル w/日之内エミ
07.Careless Whisper
08.and 7
09.Wild World
10.Living In The Real World
11.GIOVANNI
12.Smooth Operator
13.Twilight Connection w/HAMMER
14.Ruby Hooty Jack w/HAMMER
15.Tom’s Diner
16.ZAZA
17.BELLE EPOQUE w/lecca
18.Cap song
19.ToMiTaMi ToMiTaMo
20.Whatever
En.Christmas Dream
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像