2018/12/30
2018年の米チャートを賑わせたヒット曲や話題曲の中には、今年の米音楽界におけるトレンドや、社会の動きが歌詞に凝縮されているものがいくつも見られた。
今年も残り少なくなるなか、米ビルボードがこれらの楽曲を起点に、米国における2018年の音楽事情/社会情勢を振り返っている。本日は、今年音楽面に加え、その言動などプライベートの面でも様々な話題を振りまいたカニエ・ウェストの「Lift Yourself」をピックアップする。
「Poopy-di scoop/ Scoop-diddy-whoop/ Whoop-di-scoop-di-poop/ Poop-di-scoopty/ Scoopty-whoop」
カニエ・ウェストの1年は興味深いものだった。自身の<グッド・ミュージック>レーベルから立て続けに5作品をリリースしたが、そのすべてを自分でプロデュースし、うち2作はメイン・ラッパーとして参加した。だが、音楽よりも注目され、物議を醸したのは彼の保守寄りの政治発言で、ホワイトハウスを訪問したり、トランプ米大統領を支持するツイートや言動を繰り返し、多くのファンや友人たちを失望させた。
彼は時折自分の評判をよく理解しているそぶりも見せており、プシャ・Tの「What Would Meek Do?」では、「黒人として運転してなけりゃ停車させられないのか/MAGAハットがあればドライブスルーみたいに通してもらえるのか」とラップしている。
一方で、第1回【Pornhub Awards】のクリエイティブ・ディレクターに就任するなど、いつものように言動がまったく予測できないカニエも健在だ。どこまで本気なのか?ジョークなのか?世の中すべてを挑発しているのか?この1年のカニエの言動に対する世間の反応は、上記の「Lift Yourself」に登場する、意味がなく、微妙に糞便を想起させるラップに対するものと同じだった:「えっ?」
◎「Lift Yourself」音源
https://youtu.be/8fbyfDbi-MI
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