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2018/11/22

日本人女性メタル・バンド、LOVEBITESが初の欧州ツアーをロンドンで完遂&新曲も披露

日本人女性5人からなるヘヴィ・メタル・バンド、LOVEBITESのオランダ、ドイツ、フランス、イギリスの4か国・全6公演におよんだ初の欧州ヘッドライン・ツアー最終公演が、11月21日に英・ロンドンにて行なわれた。

 最終日の会場であるO2アカデミー・イスリントンは、イギリス国内にて数多くのコンサート会場を展開するアカデミー・ミュージック・グループ運営のO2アカデミーのうちのひとつで、最大800人を収容。マイ・ケミカル・ロマンスやゼブラヘッドをはじめとする、さまざまな著名なロック・バンドが過去ここのステージに立っており、2013年にはHYDE率いるVAMPSも公演を行なっている。

 英国での公演は、今年8月のフェスティヴァル【ブラッドストック・オープン・エア】以来3か月ぶり。フルセットのショウに限って言えば昨年11月28日以来、実に約1年ぶりとなった。今年、英国の老舗メタル専門誌『メタル・ハマー』主催の式典にてベスト・ニュー・バンドを受賞したこともあり、彼女たちのライヴを待ちわびた地元のメタル・ヘッズが数多く会場に詰め掛け、場内を移動することも容易でないほどだ。

 夜9時なると「ジ・アウェイクニング」のSEをバックにメンバーがステージに登場。歓声をかき消すかのように、バンド最初期のリード曲「ドント・バイト・ザ・ダスト」でショウはスタート。キャッチーでノリの良い楽曲に、オーディエンスの熱気がシンクロしている。曲が終わり、ヴォーカリストのasamiによる「We are LOVEBITES and we play heavy metal!」というお馴染みの口上を挟んでのスラッシュ・メタル・ナンバー「ブレイク・ザ・ウォール」に、会場のヴォルテージはさらに上がる。続いて、跳ねるようなリズムが印象的な「スクリーム・フォー・ミー」へ雪崩れ込む。オーディエンスの掛け声が重要なこの曲において、イギリスのファンもきっちりバンドをサポートした。

 直後のMCでは、asamiがベーシストのmihoに対して「What comes to mind when you hear London?(ロンドンと言えば何を思い浮かべる?)」と尋ね、お酒好きのmihoが「Cider!! Cheers!!」と答え、和やかな雰囲気に。そしてプレイされたのは、記念すべきファースト・アルバム『アウェイクニング・フロム・アビス』から、リード・トラック「シャドウメイカー」だ。ギター・ソロの長さとテクニカルな部分が、英国の人気メタル・バンド、ドラゴンフォースを想起させると度々言われるLOVEBITESだが、中間部の1分間を超えるmidoriとmiyakoの高速ギター・ソロに場内は割れんばかりの歓声だ。

 目下の最新作にあたるセカンド・ミニ・アルバム『バトル・アゲンスト・ダムネイション』から「アバヴ・ザ・ブラック・シー」をプレイしたのち、「ニュー・アルバム『クロックワーク・イモータリティ』が、JPUレコードを通して、ここイギリスでもリリースされます。ファースト・シングルはすでに配信が開始されてますが、ライヴでプレイするのはこのツアーが初めてです」と、asamiによる英語のMCから、「ライジング」が披露された。

 先週金曜日、同曲のミュージック・ビデオがヨーロッパのテリトリーの権利を持つ世界最大メタル・レーベルであるニュークリア・ブラスト/アライジング・エンパイア、そして日本のビクターの両アカウントから全世界同時に公開された、注目の新曲だ。イギリス、そしてヨーロッパでも間もなく発売となるセカンド・アルバム『クロックワーク・イモータリティ』への期待感が高まったことだろう。

 破壊力のあるファスト・ナンバー「ザ・ハマー・オブ・ラス」、イントロでmiyakoがキーボードを弾く「ライアー」、壮大かつ高揚感のある「アンダー・ザ・レッド・スカイ」で本編は終了。

 鳴り止まないLOVEBITESコールに応え、ステージに戻ってきたメンバーたち。「疲れてるの? 眠いんじゃないの?」というasamiの煽りに全力で「No!」と答えたオーディエンスのために、組曲的な「エッジ・オブ・ザ・ワールド」、そして疾走感あるメロディック・スピード・メタル・チューン「ブレイヴハーテッド」をアンコールに配置。もう一度のハイライトを生み出したバンドは、「We are LOVEBITES and we play heavy metal!」というasamiのシャウトと共に、初の欧州ツアーの最終公演は幕を閉じた。

 ステージから去る際asamiが、「イギリスは私たちの第2の故郷。またすぐに会おうね!」と発したが、このツアーが『クロックワーク・イモータリティ』を携えた来年の海外公演への足掛かりになることは間違いない。そう感じさせてくれるツアーであった。LOVEBITESはこの勢いそのままに、2019年1月からの日本国内ツアーに臨む。


<欧州ツアーを終え、各メンバーからのコメント>

asami (vocals)
LOVEBITES初の欧州ツアー無事完走!控えめに言って.. 最高に楽しかった!!どの国もみんな温かく迎え入れてくれて、且つ、熱く盛り上がってくれました。感無量です。本当に本当にありがとう!!We love u so much!! See you again!! :))

midori (guitars)
初めて行く国々もありましたが、どこの国でも沢山の方が盛り上がってくださって、楽しくライヴできました!移動が多くてタフではありましたが、充実したツアーになったかと思います。ありがとうございました!

miyako (guitars)
公演を重ねるごとにバンド・サウンドがまとまり、良いライヴになっていきました!このままの感じで来年からの日本でのツアーに挑みますので、楽しみにしててくださいね!

miho (bass)
日本から遠く離れた地にもかかわらず、こんなに多くの方が私達を応援してくれているのかと、感動の日々でした。今回行けなかった国も含め、遠くないうちに戻ってきたいです!

haruna (drums)
初めての海外ツアーで、楽しみな反面、ハードなスケジュールに不安もありましたが、予想を遥かに超える盛り上がりと沢山の熱い声援をいただいて、とても楽しく最高なライヴが出来ました!来年の国内ツアーもこの勢いで突っ走っていきたいです!


◎「ライジング」ミュージック・ビデオYouTubeリンク
https://youtu.be/p3wtLfmTmXE

◎2ndシングル配信リンク
https://lovebites.lnk.to/clockwork

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