2018/11/18
11月19日付“Billboard JAPAN Top Single Sales”(集計期間2018年11月5日~2018年11月11日)で、UVERworld 『GOOD and EVIL/EDENへ』が初週累計31,875枚を売り上げ、2位を獲得した。また同チャートではUNISON SQUARE GARDEN 『Catch up, latency』が初週累計27,410枚を売り上げて4位を獲得している。
『GOOD and EVIL/EDENへ』はUVERworldの33作目となる両A面シングルであり、『GOOD and EVIL』は映画『ヴェノム』日本語吹替版の主題歌、『EDENへ』はテレビドラマの主題歌に起用されている。一方『Catch up, latency』はUNISON SQUARE GARDENの15作目のシングルで、こちらもテレビアニメ『風が強く吹いている』オープニングテーマに起用されている。どちらもアニメや映画、ドラマとのタイアップが絶えない人気バンドだが、もう一つ、ECよりも実店舗での売上が大きいという共通点があることがわかった。そこで両者の販売傾向に違いがあるか、SoundScan Japanのセールスデータで調べてみた。
グラフ1(グラフ1: http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/69960/2 )に両作品の地域別の売上比率を示す。
より特徴がはっきり出ているのはUVERworld 『GOOD and EVIL/EDENへ』だ。関東以外の全ての地域でシングル全体の平均を上回っており、甲信越よりも西の割合がとても大きい。特に中国以西はシングル平均の2倍に迫る割合だ。この西寄りの傾向はライブ開催地にも表れている。2018年のライブ開催地と回数を調べたところ(単独ライブに限定)、北海道から沖縄までをカバーするなかで、中国以西でのライブ開催数は16回と、関東の7回を大きく上回った。会場によってキャパシティに差はあるものの、人口の違いを考えればやはり多いと言えよう。ライブハウスを除いてホールに限定するとその傾向はさらに顕著になる。
一方、UNISON SQUARE GARDEN 『Catch up, latency』は、ほぼシングル全体の平均に近いが、北海道、東北、甲信越の比率が平均よりも高いことがわかる。こちらもライブの開催地との関連が予想されるため、2018年のライブ開催地と回数を調べるたところ、関東の7回が最も多く、東北と近畿の4回、北海道、中部、中国の3回と続いた。関東の7回を基準に考えると北海道、東北の比率は高いと考えられる。
また、『Catch up, latency』がテレビアニメ『風が強く吹いている』のオープニングテーマであることは前述の通りだが、同アニメが札幌テレビでも放送されていることも北海道での支持を押し上げている一因と考えられる。
今回の調査では販売傾向に明らかな違いがあったが、これからも続く各地でのライブ活動を経てどのように変化していくか、今後の動向に注目したい。
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