2018/10/22 12:15
AA=が10月20日に東京・TSUTAYA O-EASTにて開催したワンマンライブ【THE OIO DAY】のライブレポートが到着した。
ラウドロックシーンのパイオニアである上田剛士のソロプロジェクトAA=はこの日で10周年を迎えた。先日公開されたティザー映像にて「SOMETHING WILL HAPPEN」と何かが起こることを示唆していたが、開演と同時に大きなサプライズが待ち受けていた。
時刻は18時。SEの音が鳴り響き、舞台の暗幕が開くと、そこには上田剛士(Ba, Vo, Prog)、白川貴善(Vo)、児島実(Gt)、草間敬(Mani)が待ち構え、さらになんと3台のドラムセットが。事前のアナウンスでは金子ノブアキ(RIZE)がこのライブのドラムを担当することがアナウンスされていたのだが、なんと加えてZAX(The BONEZ/Pay money To my Pain)、YOUTH-K!!!(ex. BAT CAVE)が舞台上に現れ、AA=の全メンバーが一同に集結。AA=10周年にして初の全メンバー集合という奇跡的な瞬間に立ち会ったオーディエンスのボルテージは、一気に最高潮へ達した。会場に割れんばかりの歓声が響き、始まったのはAA=の1stアルバム『#1』の1曲目を飾った「4LEGS GOOD, 2LEGS BAD」。7人全員がAA=のシンボルであるブタマスクを直用し、ドラム3人の圧倒的な音圧に乗せて初っ端から激しいディストーションサウンドを繰り広げると、ステージはAA=の世界に染まっていく。勢いをそのままに、ドラム3人をメインにしたスペシャルパフォーマンスへと雪崩れ込み、会場に轟音を叩き込む。同じフレーズを叩いていても、金子ノブアキ、ZAX、YOUTH-K!!!それぞれのオリジナリティが色濃く発せられ、それに加え上田剛士の歪んだベース、白川貴善のアジテーションに近いボーカル、児島実の重厚なギター、全てがミックスされると瞬く間に会場は類を見ないグルーヴに満たされ、恍惚に近い興奮で埋め尽くされていった。
観客のボルテージはマックスのまま、金子ノブアキのワンドラムで「2010 DIGItoTALism」「posi-JUMPER」などを披露しオリジナルメンバーならではの一体感でギアを上げ、ZAXワンドラムに変わると「GREED...」「The Klock」など代表曲を次から次へと繰り出し、凶暴なサウンドで煽り倒していく。MCで上田剛士が、10周年を迎えることが出来たことに対しファン、メンバー、スタッフへの感謝を述べ、そしてこれからもブレずに進み続ける覚悟を宣言すると、上田剛士が「HUMANITY2」をアカペラアレンジで歌い出す。AA=の10年の重みを強く感じさせたシーンだ。
YOUTH-K!!!にドラムのバトンを渡すとメタルドラマーならではの凶悪なビートが観客にさらに火をつける。「WARWARWAR」「ALL ANIMALS ARE EQUAL」で会場をモッシュピットに変容させ、新曲「SAW」を投下。音源もまだ世の中に流れていない中、ライブ初披露となったこの曲は、はじめてとは思えないほどの盛り上がりを見せる。“オレたちの闘争はまだ続く”という上田剛士と白川貴善から発せられるメッセージがAA=の新たな始まりを告げ、会場は祝祭的熱狂に包まれ本編を終えた。
鳴り止まない拍手の中、アンコールに突入するとまたもやドラマー3人がステージに集結。2016年にリリースしたアルバム『#5』に収録され、上田剛士が繰り出すブレイクビーツと生のドラムが音の闘いを繰り広げることで話題を博した「BATTLEFIELD」の、トリプルドラムバージョンを披露。観客の耳を貫き、心臓を撃ち抜く怒涛のビートに大歓声が沸き起こる。ドラマー3人体制のまま「FREEDOM」に突入し、ダンサブルなサウンドにインダストリアルなドラミングが融合し、観客をトランス状態に誘(いざな)った。そして、ライブの最後を飾ったのはAA=始まりの曲「PEACE!!!」。観客全員がピースした腕を突き上げた光景は圧巻の一言。ロックシーンにおいてAA=、そして上田剛士の圧倒的な存在感を示した瞬間だった。ラウドロックの粋を超え、次なるステージへと突入したことを確信させる特別な一夜だった。
また、19日に突如発表され、【THE OIO DAY】ライブ会場で先行販売されたアニバーサリーエディション・シングル『SAW』の表題曲である「SAW」は、10月22日放送のInterFM897『Ready Steady George!!』にてラジオ初オンエアとなる。
photo:岸田哲平
◎ライブ概要
【THE OIO DAY」(読み:ジ オーアイーオー デイ)】
2018年10月20日(土)
17:00 OPEN / 18:00 START
東京・SHIBUYA TSUTAYA O-EAST
<セットリスト>
1.4LEGS GOOD, 2LEGS BAD
2.DR3 ~THE OIO DAY special performance
3.2010 DIGItoTALism
4.posi-JUMPER
5.憎悪は加速して人類は消滅す ~Hatred too go fast, Vanishing all human~
6.Such a beautiful plastic world!!!
7.ROOTS
8.GREED…
9.WORKING CLASS
10.Dry your tears
11.The Klock
12.HUMANITY2
13.LOSER
14.WARWARWAR
15.DREAMER
16.I HATE HUMAN
17.ALL ANIMALS ARE EQUAL
18.NEW HELLO
19.SAW(新曲)
ENC1.BATTLEFIELD
ENC2.FREEDOM
ENC3.PEACE!!!
◎番組情報
InterFM897『Ready Steady George!!』
(毎週月曜から金曜 13時-16時オンエア)
◎リリース情報
ANNIVERSARY EDITION SINGLE 『SAW』(完全数量限定)
10月21日(日) 0時よりビクターオンラインショップにて独占販売
※今作はダウンロード/サブスクリプションともに配信の予定はございません。
NZS-764 3,800円(tax in.)
<収録曲>
01.SAW
~AA= LIVE BOOTLEG 2018「(re:Boot)」~
02.PEOPLE KILL PEOPLE (re:Boot)
03.BPMaster (re:Boot)
04.F (re:Boot)
05.FREEZE (re:Boot)
06.NEW HELLO (re:Boot)
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