2012/09/05
向井秀徳(vo,g)が率いるZAZEN BOYSが、前作『ZAZEN BOYS 4』以来4年ぶりの新作アルバム『すとーりーず』を9月5日にリリースした。
11曲入りのCD、12インチアナログ LP(9月28日リリース)、そしてmukaishutoku.com ダウンロード配信と計3形態でリリースされた本作。前作から4年というスパンは、向井にとって前身のNUMBER GIRL時代を含めても最長だ。
とはいえその間、彼らは休んでいた訳ではない。数か月かけて巡る全国ワンマンツアー【TOUR MATSURI SESSION】を毎年のように行い、各地の大型フェスやイベントにも出演とバンド活動は精力的だった。曲作りも常に続けていたという。
ライブでは常日頃から既存曲の細部をアレンジし、より強度を持ったリズムや迫力を増した轟音の追加など。トライ&エラーが繰り返されていくのが彼らの特徴のひとつだが、そうした経験も今作『すとーりーず』に大きな影響を与えた。向井は“そういう進化を踏まえて今回の作品を作ったんです”と胸を張る。
ZAZEN BOYSでは全ての楽曲の作詞作曲を向井が担当。バンド練習や曲作り、レコーディングなどは、彼が設立した音楽スタジオ MATSURI STUDIOにて日夜行われている。凄腕にして歴戦の奏者が揃う彼らが、ライブや全国行脚を含めた4年の鍛錬を経て完成したのが『すとーりーず』という訳だ。
また、今作には震災の影響を感じさせる歌詞が随所に見受けられたが、向井本人はあくまで歌詞は4年の間に生まれた“色んなフレーズの集合体”だという。
今までの経験、思い出、妄想、現実的な日常。頭の中に渦巻いているものを言葉やリフで表現する。向井は日頃、そうした思いつきを大学ノートに書き記しているのだが、mukaishutoku.com ダウンロード配信には“向井秀徳による大学ノート五冊分の記録”の画像ファイルが特典として付属される。こちらはファンなら絶対に手に入れておきたい所だろう。
なお、12インチアナログ LPには全収録曲にボーナストラック「無口なガール」を加えたmp3のダウンロードコードが付属される。バンドサウンドに求められる強度を日々高め、もはや前人未踏の域にまで達した感のある最高峰のロックミュージック。まだ聴いたことがないという人も、是非一度体験してみよう。
◎アルバム『すとーりーず』
2012/09/05 RELEASE
[CD]
MSAL-015 / DQC-964 2,500円(tax in.)
[mukaishutoku.com ダウンロード配信販売]
1,500円
※『すとーりーず』11曲+ボーナストラック「無口なガール」 全12曲入り(MP3[44k / 320kbps])
※限定付属特典
・歌詞およびアートワーク
・すとーりーず制作資料『向井秀徳による大学ノート五冊分の記録』
2012/09/28 RELEASE
[12インチアナログ LP]
MSVL-016 2,500円(tax in.)
※アルバム11曲にボーナストラック「無口なガール」を加えたmp3ダウンロードコード付
取材・文 杉岡祐樹
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