Billboard JAPAN


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2018/10/19

次世代のシンガーソングライターPuskasがビルボードライブ東京に初登場 未来の音楽の訪れを感じた夜

 気鋭のシンガーソングライター、Puskás(a.k.a神崎克広)が10月17日、ビルボードライブ東京にて開催された、ビルボードジャパンとCiP協議会によるハッカソン【LIVE HACKASONG vol.3】にて、自身初のバンドセットでのライブ・パフォーマンスを披露した。ハッカソンに内容に関しては別記事にて伝えられているので、本稿ではライブ・パートの公式レポートをお届けする。

 この日、ビルボードライブ東京に初登場となるPuskásは、ループマシンを駆使し自らトラックメイクをするスタイルにプラス、SPiCYSOLのサポートとしても活躍する濱田織人(Ba)と元・椿屋四重奏で、現在はmoke(s)で活動中の小寺良太(Dr)をサポート・メンバーに迎えたスペシャルなバンドセットで参戦。

 ループマシンでギターリフとコーラスを重ねていくモーションを経て、1曲目の「感極マル夜」へ。リズム隊によるグルーヴによって強靭な肉体性を手に入れたサウンドでオーディエンスを圧倒。譜割りが細かい性急感のあるフロウで会場を更に煽っていく。2曲目の「ASAYAKE」では一転、レイドバックしたフィーリングが気持ちいいナンバーで心地よいグルーヴを提供。バンド紹介のMCを挟んで、四つ打ちのビートに跳ねるメロディーが高揚感を誘う「Unique」、ブラック・ミュージックのグルーヴとストリート感を併せ持った「Stain」を続け、オーディエンスの心を踊らせていく。

 そしてラストに披露された「鼓動」は、シンガーソングライター神崎克広の文脈を引き継いだアコースティックなバラード。同期の音を脱ぎ去ったことで浮き彫りになった美しいメロディーからは、彼のソングライターとしての才気がヒシヒシと感じられる。最後に披露したエモーショナルなロングトーンでは歌い手としての確かな実力をも証明、過去数々の偉大なミュージシャンたちが立ったこのビルボートライブ東京のステージに確かな足跡を残した。

 シンガーソングライター神崎克広がagehaspringsとともに立ち上げたプロジェクトであるPuskásは、自身でソングライティングを手掛けながらも、プロデューサーやクリエイターと共同でサウンド・プロダクションを作り上げていくという、エド・シーラン以降のシンガーソングライター像を体現するアーティストの一人だ。昨今では日本でも向井太一やeillを筆頭に、プロデューサーやクリエイターとコラボレーションした楽曲を発表する新しい形のシンガーソングライターが続々と台頭し、その存在感を強めている。

 次世代のアーティストとして、新しい形のシンガーソングライター像を体現するPuskás、今後の活躍を期待したくなるような可能性を大いに感じさせる熱いステージだった。

Photo by 樋口隆宏(TOKYO TRAIN)


◎【LIVE HACKASONG vol.3】全体レポート
http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/68877

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