2012/09/04 18:10
アメリカ音楽界のマエストロにして稀代のソングライター、バート・バカラックが約4年半ぶりとなる日本公演のため9月4日夕方、来日を果たした。
50年代後半にマレーネ・デートリッヒのステージの指揮、アレンジ、伴奏で注目を集め、60年代からは作詞家ハル・デイヴィッドとのコンビで輝かしいキャリアを築き上げてきたバート・バカラック。 「ウォーク・オン・バイ」「小さな願い」「雨にぬれても」「遙かなる影」など、現在もスタンダートとして知られるヒット曲は数知れず。映画音楽の世界でもその手腕を発揮し、『007 カジノロワイヤル』『アルフィー』などを手がけ、1969年には『明日に向かって撃て』、81年には『ミスター・アーサー』でアカデミー賞を獲得。半世紀にわたり数々の名曲を生み出し、音楽界に絶大な影響を与え続けてきた、まさに20世紀を代表する偉大な音楽家である。
来日直前の9月1日、ともに栄光を築き上げてきたハル・デイヴィッドが脳卒中による合併症のためロサンゼルスの病院で死去。LAタイムズ紙のウェブサイトには3日付けでバカラックがハルとの思い出を語る記事が掲載されており、二人の出会いから作曲方法、十年もの間に渡って続いた確執などを振り返りながら、最後に「君に会うことができて、とても感謝している。」とコメントしている。
かつての相棒を失った悲しみも癒えぬうちの来日となったが、公演では二人で生み出した珠玉の名曲の数々も色鮮やかに奏でられることになるだろう。バカラックは9日8日に東京JAZZ 2012に出演し、続く10日、11日にはビルボードライブ東京にて同会場の5周年を記念したプレミアム・ショーとして2日間で4公演を行う。
【東京JAZZ 2012】
2012年9月7日(金)~9日(日)
東京国際フォーラム ホールA 他
※バート・バカラックの出演は9月8日(土)
More info : http://www.tokyo-jazz.com
【バート・バカラック 単独公演】
2012年9月10日(月)~11日(火)
ビルボードライブ東京
More info : http://www.billboard-live.com
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