2018/09/14
玉置浩二の最新ソロ・ツアー【玉置浩二 CONCERT TOUR 2018 ~60’CARNATION~】前半のハイライトともいえる大阪・フェスティバルホール公演が、2018年9月13日と14日に開催された。
2日連続公演の初日となった9月13日は、玉置浩二の60回目の誕生日。定刻から遅れること5分、客電が落ち、やさしいオルゴールに導かれるようにバンド・メンバーが登場し、玉置浩二はステージ中央までゆっくりと進むと背中からライトを浴びた。ステージは2部構成。前半は比較的じっくりと聴かせる曲が並ぶ「静」。『カリント工場の煙突の上に』(1993年)『JUNK LAND』(1997年)『ニセモノ』(2000年)『PRESENT』(2006)『GOLD』(2014)などのアルバムに収められた楽曲のイントロが流れるたびに客席からため息がこぼれる。
そして、後半は玉置浩二の代名詞となったヒット曲や安全地帯の代表曲まで全キャリアを網羅したいわば「動」。リズムを強調する斬新なアレンジによって聴き慣れたメロディがさらに際立つマジックに客席が揺れる。バックメンバーによるDJプレイでは観客が総立ちとなり喝采を送り、「フェスティバルホール」「北新地」「御堂筋」「大阪」と散りばめられた歌詞がさらなる盛り上がりを演出した。
近年の玉置浩二のライブにはMCがない。ステージ上から伝わってくる歌うことへの集中力が、客席の洞察力を呼び起こす。このツアーが今年5月に亡くなったお母さんに捧げられた内容になっていることは演奏曲から想像に容易い。お母さんから産まれた玉置浩二は9月13日で60歳となった。感謝を込めて60本のカーネーション=~60’CARNATION~。本編終盤で、ニヤリと笑みを浮かべた玉置浩二に誘われ、キーボード演奏に合わせた2700人の「♪Happy Birthday To You」の大合唱が巻き起こる。玉置浩二は天を見上げていた。
ツアーは、11月18日の東京国際フォーラム・ホールCまで続いていく。
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