2012/08/29
ロシアのパンク・バンド、プッシー・ライオットの3人が、申し渡された2年の禁固刑判決を不服とし上告したことを彼女たちの弁護士が明らかにした。
ロシア正教モスクワ教会で、プーチン大統領批判の「パンク・プレイヤー」を歌ったことでフーリガン罪に問われ、起訴された3人。8月17日に同判決を受けたものの、世界各国から人権を無視するものだと不満の声が相次ぎ、プーチン大統領やロシア正教に対する批判も高まっている。ミュージシャンの間でもポール・マッカートニーをはじめ、数多くのアーティストたちが彼女たちの釈放を求める嘆願書を出している。
上告はカモフニキ地区裁判所へ月曜(8月27日)に行なわれ、上告審での判決は10日以内に申し渡される予定だ。一方、バンドは、残るメンバーのうち少なくとも2人は逮捕を逃れるためロシアを離れたとしている。
また、同じ月曜にロシア正教指導者は、ロシアやウクライナでプッシー・ライオットを支持する人たちにより木の十字架が折られたことを批判する声明を出した。8月中旬には、トップレスで女性の権利を要求するウクライナのグループ“Femen”が、プッシー・ライオットの有罪判決に抗議し、キエフで大きな十字架を破壊。北ロシアのアルハンゲリスクやウラル地方のチェリャビンスクでも4つ以上の十字架が切り倒されたという。
しかし、プッシー・ライオットのマネージャーは先週、バンドは十字架を損壊することに反対するとした。
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