2018/09/14 10:38
ジミ・ヘンドリックスが1968年に発表したザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス名義での歴史的名盤『エレクトリック・レディランド』が発売50周年を迎え、3枚組CDにBlu-ray1枚を加えた計4枚組仕様の『エレクトリック・レディランド50周年記念盤』として、11月14日に日本発売される事が決定した。
CD-Disc1、『Electric Ladyland』は、当時LP2枚組でリリースされたオリジナル・アルバム『エレクトリック・レディランド』をバーニー・グランドマンがオリジナルのアナログ・テープからリマスタリングを施し収録している。
ザ・ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスの3作目のアルバム『エレクトリック・レディランド』は、1968年10月16日に発売。生前にリリースされたスタジオ・アルバムとしては最後の作品となり、全米ビルボード・チャート1位を獲得。ジミ・ヘンドリックスがプロデュースと監督を務めた同作品は、今でも1stアルバム『アー・ユー・エクスペリエンスト?』を凌ぎ、米国外で最も売上の多いジミ・ヘンドリックスのアルバムだ。
同作には当時、トラフィックのスティーヴ・ウィンウッド、クリス・ウッド、デイヴ・メイスン、ジェファーソン・エアプレインのジャック・キャサディ(「Voodoo Chile」のベースを担当)、そしてジミ・ヘンドリックスが後に自ら組んだバンド・オブ・ジプシーズのメンバー、バディ・マイルス(「Rainy Day, Dream Away」と「Still Raining, Still Dreaming」のドラムスを担当)など、豪華ゲストプレイヤーが参加している。
CD-Disc2、『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes』には、未発表デモ音源やスタジオでのアウトテイクを20曲収録。ヘンドリックスがティアック社製のオープンリール式テープ・マシンで1968年初めに録音した曲のアイデアのデモ、ニューヨークのサウンド・センターやレコード・プラントでの初期のセッション、「Angel Caterina」と「Little Miss Strange」の未発表ヴァージョンには、バディ・マイルスとスティーヴン・スティルスがゲスト参加。「Long Hot Summer Night」にはヘンドリックスとミッチ・ミッチェルがフィーチャーされており、アル・クーパーもピアノで参加。「At Last...The Beginning」は、のちに「...And The Gods Made Love」となった曲の初期のヴァージョンだ。
また、1968年3月、マンハッタンのドレイク・ホテル滞在中に録音されたジミのデモには、「Voodoo Chile」や「Gypsy Eyes」といった名曲の形成期の演奏や、クオリティが高かったにもかかわらずアルバムに収録されることのなかった「Angel」、「My Friend」などの楽曲の魅力的なスケッチが収録されている。
CD-Disc3、エクスペリエンス・ヘンドリックス傘下、ダガー・レコーズの公式ブートレッグ・シリーズの一環である『Jimi Hendrix Experience: Live At The Hollywood Bowl Sept. 14, 1968』は、アルバム『エレクトリック・レディランド』リリースの約1か月前に行われた、1968年9月14日のハリウッド・ボウルでの未発表ライヴを収録。最近発見された2トラックのサウンドボードからの録音音源12曲が収められている。
同梱されるBlu-rayには、高い評価を博した長編ドキュメンタリー『At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland』(日本語字幕付)と、オリジナル・アルバム『Electric Ladyland』の[非圧縮LPCMステレオ 24ビット/96k](Uncompressed LPCM Stereo 24b/96k)、[非圧縮 LPCM 5.1サラウンド 24ビット/96k](Uncompressed LPCM 5.1 Surround 24b/96k)、[DTS-HD マスターオーディオ 5.1 サラウンド24ビット/96k](DTS-HD Master Audio 5.1 Surround 24b/96k)が収録される。
ドキュメンタリーには、ヘンドリックスが生前制作した全作品のエンジニアを務め、死後の作品もほぼ全作、単独または共同でプロデュースを手がけたエディ・クレイマーによる解説を収録。『エレクトリック・レディランド』のオリジナル・アルバムのレコーディングに際し、ジミたちが用いた技術のプロセスを説明するのにオリジナルのマルチトラック・テープの一部を再生しながら説明し、エクスペリエンスのノエル・レディング、ミッチ・ミッチェル、バディ・マイルス、ジャック・キャサディ、スティーヴ・ウィンウッド、デイヴ・メイスンらが当時を振り返っている。
「『エレクトリック・レディランド』を5.1サラウンド・サウンドでミキシングすることをずっと夢見てきた」とエディ・クレイマー。「<Voodoo Child (Slight Return)>の最初のサラウンド・ミックスを完成させたときは、目に見える直感的な興奮を覚えた。圧倒的なエクスペリエンス(経験)だった。我々はこの曲をサラウンド・テスト用に考えた。音を聞いた瞬間、ジミと自分があの“とらえどころのない”音を見いだそうとしている自分たちの試みに笑いながら、ステレオ・アルバムをミキシングしていたときのことがフラッシュバックしたよ」。
『エレクトリック・レディランド50周年記念盤』に同梱されるブルーレイにはこれらの5.1サラウンド・サウンド・ミックスが収録される。ヘンドリックスの作品群にあるスタジオ・アルバムとしてはまったく初めてのことだ。
ニューヨークのセントラル・パークにある『不思議の国のアリス (Alice in Wonderland)』像の前に、バンド・メンバーと子供たちがいるという新しいジャケット写真は、リンダ(・マッカートニー)・イーストマンが撮影したもの。ジミ自身がアルバムのジャケット・イメージとして選んだ画像である。
同写真はリプリーズ・レコーズから発売された米国盤のジャケットの内側に追いやられ、白黒で印刷されていた。トラック・レコーズからリリースされた英国盤にはまったく使用されず、代わりに裸の女性が見開きに19人並ぶ写真が使用された。ヘンドリックスがこの写真をひどく忌み嫌ったのは有名な話である。このたびリンダ・イーストマンの写真が史上初めてフル・カラーで、ジミ・ヘンドリックスの元々のヴィジョン通りに『エレクトリック・レディランド』のジャケットを飾ることになる。
上記4枚のディスクとジミの手書きの歌詞、アルバム・ジャケットの別案、当時の所属レーベルへの同作に関する指示や、エディ・クレイマー本人が撮影したレコーディング・セッションの未発表写真、音楽評論家のデヴィッド・フリック、プロデューサーのジョン・マクダーモットの英文ライナーなどが収録されたフル・カラーの48Pブックレットが『エレクトリック・レディランド50周年記念盤』に付属する。
なお、輸入盤として同内容のLP6枚+Blu-ray1枚のセットも11月9日に発売される。
◎The Jimi Hendrix Experience - Electric Ladyland 50th Anniversary Deluxe Edition teaser
https://youtu.be/RkOdjMXMc40
◎Electric Ladyland 50th Anniversary Deluxe Edition with Eddie Kramer
https://youtu.be/1x5z_DfYkWI
◎リリース情報
ボックス『Electric Ladyland - 50th Anniversary Deluxe Edition / エレクトリック・レディランド 50周年記念盤』
SICP-5917~20 11,000円(tax out)
2018/11/14 RELEASE(海外発売:2018/11/09)
仕様:
全生産限定盤 / 3CD+1Blu-ray(日本語字幕付) / 直輸入パッケージ仕様 / 歌詞・対訳・解説付
収録曲
【CD-Disc1】 Electric Ladyland
01. ...And the Gods Made Love
02. Have You Ever Been (To Electric Ladyland)
03. Crosstown Traffic
04. Voodoo Chile
05. Little Miss Strange
06. Long Hot Summer Night
07. Come On (Let the Good Times Roll)
08. Gypsy Eyes
09. Burning of the Midnight Lamp
10.Rainy Day, Dream Away
11.1983...(A Merman I Should Turn to Be)
12.Moon, Turn the Tides...Gently Gently Away
13.Still Raining, Still Dreaming
14.House Burning Down
15.All Along the Watchtower
16.Voodoo Child (Slight Return)
【CD-Disc2】At Last...The Beginning: The Making of Electric Ladyland: The Early Takes
01. 1983...(A Merman I Should Turn to Be)
02. Angel
03. Cherokee Mist
04. Hear My Train a Comin'
05. Voodoo Chile
06. Gypsy Eyes
07. Somewhere
08. Long Hot Summer Night (Demo 1)
09. Long Hot Summer Night (Demo 3)
10.Long Hot Summer Night (Demo 4)
11.Snowballs at My Window
12.My Friend
13.At Last...The Beginning
14.Angel Caterina
15.Little Miss Strange
16.Long Hot Summer Night (Take 1)
17.Long Hot Summer Night (Take 14)
18.Rainy Day,Dream Away
19.Rainy Day Shuffle
20.1983...(A Merman I Should Turn to Be)
【CD-Disc3】Jimi Hendrix Experience: Live At The Hollywood Bowl Sept. 14, 1968
01. Introduction
02. Are You Experienced?
03. Voodoo Child (Slight Return)
04. Red House
05. Foxey Lady
06. Fire
07. Hey Joe
08. Sunshine of Your Love
09. I Don't Live Today
10.Little Wing
11.Star Spangled Banner
12.Purple Haze
【Blu-ray】
・長編ドキュメンタリー 『At Last…The Beginning: The Making of Electric Ladyland』
・アルバム『エレクトリック・レディランド』の[Uncompressed LPCM Stereo 24b/96k]
・アルバム『エレクトリック・レディランド』の[Uncompressed LPCM 5.1 Surround 24b/96k]
・アルバム『エレクトリック・レディランド』の[DTS-HD Master Audio 5.1 Surround 24b/96k]
を収録
CREDIT_ Ulvis Alberts _ MoPOP _ Authentic Hendrix, LLC
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