2018/09/05
エミネムは、先週突然ドロップした10thスタジオ・アルバム『カミカゼ』の中で、自分を批判する多くの者たちに毒を吐いているが、2018年9月4日に公開した「フォール」のミュージック・ビデオでは、ネットに渦巻くマイナス感情が具現化し、どこまでも追ってくるという焦燥感が描かれている。
MVの冒頭でエミネムは、車の助手席で通知が鳴り止まないスマホに手を焼いている。昨年12月にリリースした『リバイバル』に対する批判が次々と押し寄せてくることに嫌気がさした彼は、突然車から降りてしまい、残されたロイス・ダ・5-9とMr. Porter (Kon Artis)が呆然と見送る。落ち着きを取り戻すために腰を下ろす彼だったが、ネットから生まれた黒い煙のような質感の謎めいた人影に追われ始め、ビデオの最後にはそれと一体化してしまう。黒い感情を抱え込んだエミネムは『リバイバル』のCDケースを踏みつける。
現時点で『カミカゼ』は彼にとって9作目の全米No.1アルバムになりそうな勢いだが、評価については賛否両論だ。歌詞でマシン・ガン・ケリー、ジョー・バドゥン、タイラー・ザ・クリエイターをはじめとする多数のアーティストをディスっている他、以前より批判されてきたLGBTQや女性に対する差別的な内容も散りばめられていることから、今回のアルバムに対しても多くの批判が噴出している。
「フォール」には、ボン・イヴェールのジャスティン・ヴァーノンがフィーチャーされているがその口汚い内容に閉口したようで、ファンのツイートに反応する形で、「(自分は)エミネムのトラックのためにスタジオ作業をしたわけじゃなかった。BJ Burtonとマイク・ウィル(・メイド・イット)とのセッションから来ていた。(楽曲の)メッセージのファンではない、使い古されている。トラックを変更してくれと頼んだが聞き入れてもらえなかった。BRM (Big Red Machine、ヴァーノンの別プロジェクト)を聴いてくれてありがとう」とエミネム側の対応を批判している。
◎「フォール」MV
https://youtu.be/MfTbHITdhEI
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