2018/07/30
THE BEATNIKSが、ニュー・アルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE』の発売記念トーク・イベントを、2018年7月29日に渋谷タワーレコードで実施した。
この日、高橋幸宏と鈴木慶一の登場曲となったのは、赤塚不二夫の生誕80年を記念して2017年に開催された【バカ田大学音楽祭】のために作られた2曲のうちのひとつ「シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya」を、DE DE MOUSEと佐藤優介(カメラ=万年筆)がリミックスした新ヴァージョン。なお、この2曲は、12インチ・アナログ・シングルとして、【フジオロックフェスティバル2018】の会場でのみ限定リリースされる。
楽曲「シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya」は、アルバム制作の出発点となった重要曲ともあり、イベントではふたりの赤塚不二夫愛も明かされ、鈴木は「私は毎週連載を読むのを楽しみにしていたよね。<天才バカボン>に左手で書いた号とかあるんですよ。メチャクチャですよね。意味がないことがおもしろい」、高橋は「なんでおでんばっかり食ってんのか、謎なことが多かった。でも、タモリさんが弔辞で<私もあなたの数多くの作品のひとつです>って言ったのは感動しましたね」と語った。
さらに、5、6時間で1曲分のベーシックを作るぐらいのペースで進んでいった今回のレコーディングの話や、『EXITENTIALIST A XIE XIE』のレコ発ライブとして行われた5月のEX THEATER ROPPONGI公演についての振り返りが行われた。バックに張られたスクリーンには当日の様子が映し出されており、ゴンドウトモヒコ、砂原良徳、矢口博康、白根賢一、高桑圭、堀江博久、永井聖一などの腕利きたちが揃った大所帯バンドであったことが伝えられる。
メンバーのなかから話題に取り上げられたのは、相対性理論の永井聖一。カントリー・フレイヴァーを湛えたギターもプレイできることに感銘を受けた鈴木は、「クラレンス・ホワイトみたいでビックリした」と話した。そしてライブの思い出については「楽しかったけど、(高橋が)退院後すぐだったから非常に心配だった」とのこと。この春、高橋はごく初期の網膜剥離が見つかり、硝子体手術を行ったばかりだったが、その影響を感じさせないパワフルなステージ・パフォーマンスを展開したのだった。なお、この日のライブが録音されていたとのことで、なんらかの形で商品化されるプランが固まっている模様。
さらに、即日完売となった『EXITENTIALIST A XIE XIE』のアナログ盤の再プレスが決定したことを発表。ジャケットは1987年リリースの2ndアルバム『EXITENTIALIST A GO GO』を完コピしたあのデザインとは異なるものになるとのこと。
観客からの質問コーナーでは、「THE BEATNIKSのフェイヴァリット曲は?」という質問に、高橋は「LEFT BANK」(THE BEATNIKS名義ではなく、それぞれのソロ・アルバムにおいて発表)、鈴木は「むつかしい」とお茶を濁していた。また、「今回のレコーディングで苦労したことは?」という質問では、高橋が「Speckled Bandages」の歌詞が携帯に送られてきたとき、あまりの辛い内容にビックリし、レコーディングのときも最初は「これ歌えない……」と鈴木に伝えたというエピソードが。それに対して作者である本人は「いろんなインタビューでも話しているけど、THE BEATNIKSのときはとにかく幸宏を驚かそう、という気持ちで作っているので、一行目で驚いてくれたらしめたもんだよ」と話した。
◎リリース情報
シングル『THE BEATNIKS REMIX』
2018/08/01 RELEASE
<12インチアナログ盤>
CEG-8 / 2,500円(tax out)
※配信:8/1(水)より開始、Spotifyのみ7/25(水)より先行配信
【収録曲】
A side:シェー・シェー・シェー・DA・DA・DA・Yeah・Yeah・Yeah・Ya・Ya・Ya (DE DE MOUSE Remix)
B side:8-BALL FALL MIX(Yusuke Sato Remix)
アルバム『EXITENTIALIST A XIE XIE』
2018/05/09 RELEASE
<CD>COCB-54260 3,000円(tax out)
<LP>COJA-9334 3,800円(tax out)
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