2018/07/17
アカデミー(R)賞2部門(長編アニメーション賞、音響編集賞)に輝き、世界中の観客を魅了した『Mr.インクレディブル』の待望の最新作『インクレディブル・ファミリー』が、8月1日より日本公開となる。
前作『Mr.インクレディブル』に続き、音楽を担当しているのはマイケル・ジアッキーノだ。ビデオ・ゲームの作曲家として活躍した後、J.J.エイブラムスの『LOST』(04~10)を含むTVドラマの音楽を担当。その後初めて手掛けた劇場用映画音楽が『Mr.インクレディブル』となる。
ジアッキーノはこの時の仕事について「私自身が大好きなジャンルの音楽に関する仕事だったので、これは私のクリエイティブな作業の中でも最高のチャレンジだった」と語っている。勿論この時タッグを組んだのは本作でも監督を務めるブラッド・バードだった。
ジアッキーノはこの後「スタートレックシリーズ」を始めとした実写作品でJ・J・エイブラムスと、ピクサーアニメーションではブラッド・バードとタッグを組んで数々の作品で印象に残る音楽を送り出してきた。
また、2011年の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』でもブラッド・バードと共演しており、近年では『ドクター・ストレンジ』(16)や『スパイダーマン:ホームカミング』(17)などマーベル作品でも活躍。世界中を熱狂させるハリウッド大作には欠かせない存在となっている。
そんなジアッキーノが初の劇場用映画音楽の作曲家として『Mr.インクレディブル』に携わる際に目標としたのはヘンリー・マンシーニ。『ティファニーで朝食を』の中でオードリー・ヘプバーンが歌った「ムーン・リバー」の作曲など数々の名作映画の作曲で知られるヘンリー・マンシーニだが、ジアッキーノが注目したのは、どこか親しみのあるポップなサウンドでお馴染みの『ピンク・パンサー』の音楽だった。ジアッキーノは「大好きなヘンリー・マンシーニの『ピンク・パンサー』の音楽が、観客にエネルギーと親密さとアクションを与えてくれたように、私もこの映画で同じことをしたかったんだ」と語っている。
インクレディブルな映画に相応しい音楽を生み出すために、ジアッキーノはリズム・セクション、ストリングス、ホーンセクション、ピアノ、ベース、ドラム、トランペットとパーカッション含む100人構成のオーケストラを使って、軽快で楽しく時にドラマチックな背景音楽を作り上げた。
そして本作でジアッキーノは以前とは違うアプローチで楽曲制作に取り組んでいるという。「人々は『インクレディブル・ファミリー』の世界にあのジャズ・オーケストラの楽曲が帰ってくることを知っていますからね。」と話し、「今回は違う方法で金管楽器を扱い、トランペットを多用することで楽しんでいます。今回は前回以上に自由を感じていました。」と語り、前回よりもパワーアップした音楽を聞聴かせてくれそうだ。
こうして作られた音楽は本作でも継続して使われており、これに様々な映画音楽を作り続けてきたジアッキーノの経験が盛り込まれた新たな楽曲も加わって、より一層映画を盛り立ててくれている。
◎公開情報
『インクレディブル・ファミリー』
2018年8月1日(水)全国ロードショー
(c)2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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