2018/06/29
故XXXTentacionの公開告別式が行われた翌日の2018年6月28日、彼のチームが「SAD!」のミュージック・ビデオを公開した。生前に本人が台本を書いてクリエイティブ・ディレクションも務め、監督はロサンゼルスで活動している監督/フォトグラファー、ジェイムズ・“JMP”・ペレイラだ。
XXXTentacionがまるで自分の死を予感していたかのような展開が不気味なMVでは、生前彼が発明したと語っていた造語“Gekyume”(ゲキューム)、“異なる状態、または次の(段階の)思考領域”が具現化した存在との哲学的なやり取りを通じ、XXXTentacionが“以前の自分”と戦って倒す様子が描かれている。
Gekyumeの目が闇に浮かび、“お前の名前は?年齢は?何故このビデオを見ている?”と字幕で問われ、“ふーん、そう”と表示された後、葬式が行われている教会でXXXTentacionが自分の遺体を見下ろす場面からMVは始まる。意識の中でGekyumeに命じられた彼は“自分自身”と格闘し、最終的に殴り殺す。Gekyumeは、「自分と良く戦った。お前の中の悪魔は努力を評価しているようだ。これで満足か?」とXXXTentacionに問う。
監督のJMPは自身のTwitterで、このビデオは2か月以上前に撮影済みで、内容は全てXXXTentacionの意向が反映されており、彼の死によって変更された箇所はないとフォロワーの質問に答える形でコメントしている。
XXXTentacionにとって初の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”No. 1ヒットとなった「SAD!」は、彼の死後に52位から急上昇して首位を獲得した。死後に自曲が全米No. 1を獲得したのは1997年の故ノトーリアス・B.I.G.「Mo Money Mo Problems」以来となる。
◎「SAD!」MV
https://youtu.be/iAeYPfrXwk4
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