2018/06/21 17:00
5年ぶりのニュー・アルバム『エジプト・ステーション』を2018年9月7日にリリースすると発表したポール・マッカートニーが、アルバムに先駆けて新曲「アイ・ドント・ノウ」と「カム・オン・トゥ・ミー」を先行リリースした。
2018年6月20日に公開されたDIYマガジンとのロング・インタビューから、ワンリパブリックのライアン・テダーやカニエ・ウェストなど自分より若いアーティストと仕事をすることについて彼が語っている内容をピックアップした。
◎ライアン・テダーについて
ポールのニュー・アルバムには若いプロデューサーが何人もクレジットされているが、中でも意外なのはワンリパブリックのフロントマン、ライアン・テダーだろう。ポールは、ライアンと「Fuh You」という曲でコラボしたきっかけについて、ビヨンセの「Halo」など、ライアンが関わった楽曲をたくさん聴いて気に入ったからだと説明している。
ライアンに電話をかけてプロデュースを打診したところ、「(自分に依頼することで)何を望んでいるんですか?」と聞かれたポールは、「分からない」と最初は答えたものの、すぐに”ポール、何を恥ずかしがってるんだ”と自分に言い聞かせ、ライアンに、「ヒット曲?」と伝えたそうだ。するとライアンは、「そう!やっと僕の言語を話してくれましたね!世界はヒットが大好きなんですよ!」と答えたそうだ。
◎カニエ・ウェストについて
2015年にリリースされたリアーナの「フォー・ファイヴ・セカンズ」にカニエ・ウェストとフィーチャーされているポールだが、当時カニエとスタジオで作業した際、彼の曲の作り方があまりにも自分とは違うので驚いたそうだ。彼は、「彼の場合は完全にやっていくうちに作り上げる感じだった。それがあまりにも極端だから、僕は自分が曲を作っているとは気づかなかったくらいだ」と振り返っている。
「僕がギターをポロポロ弾いている間、彼はずっとパソコンでキム(カニエの妻)の写真をただ眺めていた。僕は、”いつになったら曲を作り始めるんだ?”って思ってた。でも彼は曲を作っていたんだよ。(キムは)彼のミューズなんだ」と彼は語り、「僕が弾いていたリフを彼は聴いていて、もちろん彼の頭の中ではそれが使えるって分かっていたんだろう、だからそれを録音して、速くして、何らかの方法でリアーナに歌ってもらったんだ」と明かしている。
ポールは、あまりヒップホップを聴かないものの、カニエが2010年にリリースした『マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー』については、「彼のあのレコードには本当に嫉妬した」とコメントしている。また、カニエとジェイ・Zの『Watch the Throne』についても”アーバン・ポエトリー”と賞賛している。
◎ニュー・アルバムは『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』にインスパイアされた
自身のニュー・アルバムのレコーディング中に、2017年に50周年を迎えたザ・ビートルズの『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』のスペシャル・エディションの作業も並行して行なっていたポールは、少なからず影響を受けたと話している。
「あのアルバムの制作過程に関する番組がたくさん放送されてたからね。グレッグ(・カースティン)とスタジオに何度か行った時に、”昨夜ある番組を聞いてたんだけど、’ペニーレイン’ではピアノを1つしか弾いてないと思ってたけど、どうやら8つだったらしい!”って言ったのを覚えてるよ」と彼は振り返り、「そのことでふざけてたりしてたんだけど、それが刺激になって、そこからどこへでもいけそうな気持ちになったんだ。ピアノの音には変わりないんだけど、音で遊べる。”サージェント・ペパーズ”は大きな影響だったよ」と明かしている。
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