2018/06/16
久々にその名前を聞いたという方もいるだろう。DA PUMPの新曲が大きな話題になっている。6月6日にリリースされた3年半ぶりの新曲「U.S.A.」が、今週のHot100で3位と上位にチャートインしているのだ(【表1】)。この曲は、イタロ・ディスコのクリエイター、ジョー・イエローが1992年にヒットさせたいわゆるユーロビートのカヴァーだ。なぜ今この曲を取り上げ、しかも話題になるのかというところが、非常に戦略的である。
ユーロビートといえば、最近だとバブリーダンスが話題になった荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」のリバイバル・ヒットがある。にわかにやってきた90年代バブル期ブームに合わせたのが、今回「U.S.A.」のカヴァーを選んだ理由なのだろう。そして、ユーロビートにつきものなのがダンスだ。そもそもDA PUMPといえばEXILEなどに先駆けた元祖ダンス・グループといってもいいだろう。少し懐かしいユーロビート・ナンバーに、ちょっと真似したくなるような振り付けでミュージック・ビデオを制作し、それがバズっているというところが非常に巧妙だ。現時点でYouTubeでの閲覧数は700万回超え。SNSなどでの拡散の勢いすごいので、あっという間に2、3千万回まで行くことだろう。
DA PUMPはISSAを残し、オリジナル・メンバーは全員脱退している。そして新規メンバーの入れ替えを繰り返しながら、現在は7人組。といっても、デビュー当初の勢いはなく、地道な活動がメインだった。しかし、今回のヒットにより第二のピークが待ち受けているかもしれない。ダンスつながりでいえば、三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBEが「R.Y.U.S.E.I.」で数年に渡るロングセラーとなったのも記憶に新しい(【表2】)。DA PUMPも久々の大ブレイクに期待したいところだ。
Text:栗本斉関連記事
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