2018/06/03
6月4日付Billboard Japan Top Album Sales (集計期間:5月21日から27日)で西城秀樹さんのベスト盤が11位、12位にチャートインした。
シングル、アルバム問わず旧譜は新譜に比べてチャートインしづらい傾向がある。今週も1位から10位までは全て5月23日発売の新譜ばかりだ。そんな中、2010年発売の『ゴールデン☆ベストデラックス 西城秀樹』が7,397枚を売上げて11位、2012年発売の『ゴールデン☆ベスト西城秀樹 シングルコレクション』は7,317枚で12位を獲得している。
それでは、日毎にはどのように売上が変化していったのか、1週遡って訃報の直後からの売上推移をSoundScan Japan デイリーレポートで調査した。グラフ(縦軸は累計販売数)に示す通り、5月17日頃から販売数は増加し始めるが最初の伸びは鈍く見える。これは古い作品ということもあり、訃報直後には在庫が充分になかったことが考えられる。とはいえ、赤線で示す『ゴールデン☆ベスト西城秀樹 シングルコレクション』は、訃報があった週には既にEコマースで75枚、店舗で641枚売上げている。このことから、この作品が旧譜にもかかわらず多くのCDショップに在庫としてあったことがうかがえる。ここで2012年の発売当時からの履歴を調べてみると、発売から6年近く経つ最近になっても毎週数十枚コンスタントに売れ続けていたことがわかった。だからこそ店舗に在庫があったのであり、ここからも根強い人気を持つアーティストであることが垣間見られる。供給が追い付いたと思われる23日頃から大きく売上げを伸ばし、6月には2万枚を超えそうな勢いだ。デイリーの売上推移では両作ともに今週(5月28日~)に入ってもそれほど鈍化はしていない。この伸び方を見れば一部の人だけが買っているのではなく、購買層が広がっているのであろうことがわかる。
誰もが知るアーティストであるだけに、古くからのファンだけでなく、改めて聴きたくなった人や追悼番組などで初めて過去の楽曲に触れた層も多いだろう。大きな広がりを見せながらまだまだ売上が伸び続けそうである。
今までの功績をたたえ、ご冥福を祈るとともに、西城さんの歌声が多くの人の心に残り続けることを願っている。
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