2012/08/08
9mm Parabellum Bulletとオーディエンスの轟音決戦
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012 2日目、 超満員となったGRASS STAGEは夏の日差しと彼ら目当てのファンの熱気で開演前から最高潮の様子。時間通りにステージに表れた9mm Parabellum Bulletは1曲目から自身のメジャーデビュー曲となる「Discommunication」をフルスロットルで叩きつける。砂煙を切り裂くようなギターリフが目の前をクリアにし、菅原卓郎の歌う詩世界とメロディーが空に脳内に響きわたる。 「Cold Edge」ではおなじみの三三七拍子のリフに同期するようにオーディエンスが蠢く。 会場をところ狭しと暴れまわり爆音をかきならし煽るバンドとボルテージマックスのレスポンスで返す観客は殴り合いをしているようで一瞬違和感を感じるが、悟空とベジータの様なライバル同士の戦いに見え、納得してしまう。ひたすらぶつかり合うことで確かめ合うコミュニケーションが繰り広げられる。MCで菅原卓郎が 「日本中で反原発運動や、動物を助けようとか、色々な運動があるけど、1個1個は小さい火で、それがどうすれば消えないか、俺は考えたけど、自分の火が消えないうちに、隣の人に渡せばいいと思う。無理はしなくていいけど、回ってきたら、ほっといたら消えちまう火だから、次の人に渡すようにしていかないか、ということです。それは音楽も一緒で。 後ろの方で聴いている人まで伝わるように」と語り新曲を披露。力強いメッセージを受け取ったオーディエンスはそれに応える。そして今回のハイライトともいえる「Black Market Blues」での壮絶なパフォーマンスは圧巻。ひたすらキラーチューンで展開されるステージは「The Revolutionary」の「世界を変えるのさ」の会場中の大絶唱で幕を閉じた。
昼に出演していたくるりやエレファントカシマシといった先輩バンドが「ロックバンドの姿」を刻み込んだGRASS STAGEに同じく深く熱い楽曲達が刻みこまれる。若手バンドが負けじとガムシャラに引っ掻き回すのではなく、彼らの実力で放たれた11曲はその意志・思想を確実に伝えていた。
8月4日(土)
@ ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012
1.Discommunication
2.Survive
3.Cold Edge
4.新曲
5.Sundome
6.カモメ
7.新しい光
8.Black Market Bluse
9.Talking Machine
10.Punishment
11.The Revolutionary
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