2018/05/02 13:30
米ビルボード・チャートにおけるストリーミング指標の算出方法が、2018年6月29日から7月5日までの週の集計から変更され、7月13日付チャートから反映される。
ニールセンの2018年第3四半期より、有料配信サービス(Apple MusicやAmazon Musicなど)、または有料/広告支援ハイブリッド・サービスにおける有料プラン(SpotifyやSoundcloudなど)での再生は、広告支援サービス(YouTubeなど)や有料/広告支援ハイブリッド・サービスにおける無料配信より比重が大きくなる。
ソング・チャート“Hot 100”におけるストリーミング・データの算出方法については、2018年からは有料(1再生=1ユニット)、広告支援(1再生=2/3ユニット)、プログラム配信(いわゆるプレイリスト。1再生=1/2ユニット)に分けて計算する。“Hot 100”指標データの重要性はストリーミングが最も高く、次に全ジャンル・ラジオ・エアプレイ、そしてデジタル・ソング・セールスと続く。
アルバム・チャート“Billboard 200”では、オンデマンド配信を有料と広告支援の2種類に分けて算出する。有料オーディオ配信は1,250再生=1アルバム・ユニット、広告支援オーディオ配信は3,750再生=1アルバム・ユニットとなる。有料再生と同等のサービスを受けられるトライアル期間中の再生は有料としてカウントされる。“Billboard 200”ではこれまで通り、動画再生とプログラム・オーディオ配信はカウントされないが、“Hot 100”ではカウントされている。
Billboard 200は、週ごとに“トラディショナル・アルバム・セールス(TEA)”と呼ばれる従来の形態で販売されたアルバム数と、トラックごとのデジタル販売10回分を1アルバム・ユニットとして換算した“トラック・イクィヴァレント・アルバム(TEA)”と、ストリーミング再生数をアルバム数に換算した“ストリーミング・イクィヴァレント・アルバム(SEA)”を合算している。
また、“Billboard 200”は2019年から有料オーディオ配信をさらに2種類に分けてカウントするようになる。より比重が大きくなるのは音楽カタログに全てアクセスでき、オンデマンド・サービスに制限がないもの、そしてもう一つが部分的にアクセスできる、またはオンデマンド・サービスに制限が設けられているものとなる。2018年第4四半期の始めにストリーミングの集計方法を再評価し、変更があれば2019年の初めから導入される。
米ビルボード・チャートにおけるストリーミングの集計方法を多層的なアプローチに変更したのは、ストリーミングによる収益と、ユーザー側のアクセス方法を反映させる形で再生数を算出しようとする世界的な動きに合わせたものだ。
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