2018/04/26
米ボルチモア出身のスネイル・メイルことリンジー・ジョーダン は、2017年に高校を卒業したばかりだが“大学へ進学する気はない”そうだ。弱冠18歳のこのインディー・ロックの神童は、現在2018年6月8日に<マタドール>からリリースされるデビュー・アルバム『ラッシュ』(Lush)のプロモーションと同作に伴うツアーに明け暮れている。
2016年、15歳の時に初EP『ハビット』(Habit)を制作したスネイル・メイルは、幼い頃にアヴリル・ラヴィーンやパラモアのヘイリー・ウィリアムスにインスパイアされ、その後メアリー・ティモシー(へリウム、エックス・ヘックス)がメンターとなった。彼女のニュー・アルバムは、思慕の念溢れる大人びた詞が印象的で、ムーディーなメロディが全10曲の収録曲を通じてゆるやかに流れていく。アルバムのリリースに先駆け、なぜ彼女がジェンダーについて問われるのを嫌うのか、そしてロックンロールは救いようがないと考えるのか、米ビルボード誌に対しフランクに話したインタビューをお届けする。
◎高校を卒業したばかりですが、現在の年齢でどのような人生を送っていると想像していましたか?
今のアンチ9時から17時までの生活にどっぷりと浸かっている。もっと若かった頃、音楽はやりたくなかった―私はずっとギターを弾いてきたけれど、自分が本気でそれをやることが想像できなかった。(でも今は)すごく楽しくやっていて、大学受験をする気はない。新たな知識を得ようとする気分じゃないの、毎日たくさんのことを学んでいるから。いつか音楽活動から離れ、時間をとることがあれば、授業を受けるのもいいかな、と思う。でも、現状では自分の優先事項じゃない。物事をノーマルに保とうとしてるわけじゃないけど、自分が色々なものを楽しめるように時間をとるようにはしている。木曜日にはローラースケートに行ってる。近所のリンクのR&Bナイトはヤバイんだ。
◎音楽業界で活動する女性であることについて聞かれるのに飽き飽きしていると語っていましたが、なぜ、人々はこんなにジェンダーの話をしたがるのでしょうか?
世の中で平等性が得られていないから。私は(ジェンダーによって)孤立することにものすごく反対しているけれど、現実に起こっていること。なぜなら、私たちはまだそこまで辿り着いていないから―音楽フェスで女性がヘッドライナーを務めたり、男性アーティストと同じぐらいラインアップに名を連ねることとかね。正しい方向に進んでいる(という概念)から利益を得ているわけだけど、(それについていつも聞かれるのは)迷惑だし、最悪ね。
◎自分が最も誤解されていると思う部分は?
インディ・ロックのリスナーたちから聞くことなんだけどー私たちが過去に作られたものを再構築しようとしてるって、みんな思ってるみたい。「あぁ、知ってる。このバンドって超フツーなのに、次なるホットなバンドになろうとしてる」って具合に。でも、そうじゃない。私は自分が作りたい音楽を作っているだけで、それをただ演奏している。世界を席巻しようなんて思ってない。
◎『ラッシュ』トラックリスト
01. Intro
02. Pristine
03. Speaking Terms
04. Heat Wave
05. Stick
06. Let's Find An Out
07. Golden Dream
08. Full Control
09. Deep Sea
10. Anytime
11. Second Most Beautiful Girl In The World ※Bonus Track for Japan
◎リリース情報
『ラッシュ』
スネイル・メイル
2018/6/8 RELEASE
2,000円(plus tax)
※ボーナストラック追加収録、解説・歌詞対訳冊子封入
Photo: Michael Lavine
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