2018/03/05 11:30
先月末、バーブラ・ストライサンドが先代犬サマンサ(サミー)のクローン犬を2匹飼っていると米バラエティ誌に明かしたことがちょっとした波紋を呼んだ。大金がかかるクローン犬を飼うほどの余裕があるなら、何故助けを必要としている多くの保護犬の中から新たな家族を迎えて命を救ってやらなかったのか、という批判が殺到したのだ。
予想以上の否定的な意見を受け、ストライサンドが2018年3月2日にニューヨーク・タイムズにクローン犬を飼うことになった経緯を説明した。「14年連れ添った愛するサマンサを亡くしてしまうことがあまりにもショックで悲しく、どうにかして彼女を手元に置いておきたかった。サミーの一部、彼女のDNAから来た何かを生かしておけると分かっていれば、彼女を手放すことが少しだけ楽になったから」と彼女は語っている。
そして彼女は、「友人が愛犬をクローニングしていて、私は彼の犬にとても好感を持っていた。だからサミーが亡くなる直前に、彼女の医者が頬の内側とお腹の皮膚から細胞を少し採取してくれた」と明かし、その細胞が米テキサス州にあるViaGen Petsで無事に育つか待つ間、サマンサのブリーダーが別のコトン・ド・テュレアールを譲ってくれたと説明している。母犬の名前がファニー・ガール(Funny Girl)だったその子犬についてストライサンドは、「これは運命だと、受け入れるべきだと感じた。あの小さな子を断るわけにはいかなかった。だから彼女も引き取ってミス・ファニー(Fanny)と名付けた」と語っている。『ファニー・ガール』はストライサンド主演の米映画で、彼女はファニー・ブライス(Fanny Brice)という役で【アカデミー賞】を受賞している。
ミス・ファニーは一般的に需要が多いストレート・ヘアのコトン・ド・テュレアールで、サマンサは珍しいカーリー・ヘアだったそうだ。他のカーリー・ヘアのコトン・ド・テュレアールが見つからなかったこともクローニングを選択した理由の一つだったと彼女は語っている。
やがてクローン繁殖に出した細胞から4匹の子犬が誕生したが、1匹は生後まもなく死亡してしまい、もう1匹は仕事上の関係者に譲ったそうだ。彼女は残りの2匹を引き取り、ミス・スカーレットとミス・ヴァイオレットと名付けた。「犬の見た目を複製することはできるけれど、魂までは複製できない。それでも、彼女たちの顔を見る度に私はサマンサを思い出すの……そして笑顔になるのよ」と彼女は語っている。
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