2018/03/02
米デトロイト出身のラッパー、ビッグ・ショーンが2018年2月28日に記者会見を開き、2020年までに地元に映画館を中心としたエンターテインメント施設を建設する計画を発表した。
彼の本名であるショーン・アンダーソン・シアターと名付けられるこの施設は、映画館を運営するEmagine Entertainmentとの合弁事業の一環で、10から12のスクリーンに計1,300席程を設ける。また、ライブ演奏やコメディ・ショーなどのイベントにも対応できるようにするとのことだ。
ビッグ・ショーンは記者会見で、「それを使って何か画期的なことをしたい。従来のようなただの映画館にはしたくない。地域全体のエンターテインメントの中心地にしていきたい。人々が長距離を移動し、デトロイトを訪れる気になってほしいんだ」と語った。
マルチプレックスの正確な場所はまだ決まっていないが、デトロイトの中心に建設する予定だと彼は語っている。Emagine Entertainmentのオーナーであるポール・グランツも、心が広くて地域社会にお返しをする意欲を持つビッグ・ショーンは、映画館に自身の名前がつけられるに値する人物であるとコメントした。
ビッグ・ショーンによる慈善活動はこれが初めてではない。2017年には母親で元教師のマイラ・アンダーソンと共に<Mogul Prep>という教育プログラムを発足させている。子どもたちに歌手やラッパー以外の音楽業界に関わる様々な職業を知ってもらい、学校や勉強への興味を失わないようサポートする取り組みだ。
当時彼は米ビルボードに、「自分はミュージシャンになりたいとしか思ってなかったけど、このようなことを知っていれば、自分や周りのスタッフにだって別の可能性があったかもしれないし、さらに押し進めることだってできたかもしれない」と語り、「デトロイトの失業率、特に若者のそれが非常に高いことも知ってる。彼らに手を差し伸べ、必要とされるような、そして彼らが生まれながら持っている才能を活かせるような明確なキャリアの道筋を与える試みなんだ」と説明していた。
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