2018/02/16
今春、世界の舞台で活躍する指揮者、西本智実が総合プロデュースする新制作オペラ【ストゥーパ~新卒塔婆小町~】の東京公演が実現。その公演チケットが明日2月17日から発売開始となる。
【ストゥーパ】は、西本智実が指揮とともに、能の名作『卒塔婆小町』を題材に脚色、芸術監督・台本・作曲補を担当。東西文化が共有する普遍的な死生観、“無為の罪”の表現に挑む革新的オペラ。そして、演劇界の大きな話題は、佐久間良子&中山優馬の初共演。超越する美の象徴的存在、小野小町を演じる佐久間良子と修行僧を演じる中山優馬の間に生まれる悲恋が醸し出すドラマティックな展開が、観客を情念の世界に誘う。さらに、オーケストラの西洋楽器が奏でる和の響きと、西洋と東洋の様式美が融合した舞台美術が、幽玄の世界観を大胆に表現。まさに“イノベーションオペラ”が誕生する。
「千年の時空を超えて彷徨う、小町の心の世界を、西本智実さんの演出、脚本、音楽で演じさせていただきました。女優として初めての試みです。皆様に愉しんで頂ければ幸いです」と新しい舞台に意欲をみせる佐久間良子。また、従僧を演じる実力派舞台俳優、青山達三は「百夜通いの九十九夜に命絶えた深草少将の姿は、夢かなわずこの世を去った無名の人々を想起させます。深草少将の怨霊を蘇らせ鎮魂することは、夢を追い闇に消えた人々を鎮魂することにもなるのではないでしょうか」と小町への恋に身を焦がし無念のまま息絶えた深草少将に心を寄せる。そして、西本智実はエルサレム公演の際、「有為の奥山を生きる人間の一人として、観阿弥『卒塔婆小町』をエルサレムで翻案しました。Via Dolorosa(苦難の道)につまずいたイエスの姿を想像した時、【いろは歌】と小町の和歌【色見えで…】が、私の夢幻の中に響き始め、この舞台を創りました」と、作品の生まれた経緯を自身の芸術活動と重ねて示した。
600余年の伝統の中で現代の芸術として変容する能と、西洋芸術の融合に挑む【ストゥーパ】。現代の音楽と演劇の先駆者たちによる革新的オペラの全貌が今春、東京文化会館大ホールの大舞台で明らかにされる。
なお、公演前には西本智実と中井美穂(読売演劇大賞選考委員)による作品解説のためのスペシャルトークも実施予定。
※「ストゥーパ」=サンスクリット語で“卒塔婆”の語源
◎公演概要
【INNOVATION OPERA「ストゥーパ ~新卒塔婆小町(しんそとばこまち)~」】
2018年4月21日(土)
東京文化会館 大ホール(JR上野駅公園口徒歩1分)
昼公演 開演13:00
夜公演 開演17:00
※各公演「西本智実×中井美穂によるスペシャルトーク」実施
芸術監督・台本・作曲補・指揮:西本智実
作曲:織田英子
出演:佐久間良子(小野小町)、中山優馬(僧)、青山達三(従僧)ほか
舞踊:玄玲奈
管弦楽:イルミナートフィルハーモニーオーケストラ
合唱:イルミナート合唱団
スペシャルトーク:西本智実、中井美穂
◎チケット
S席8,800円 A席7,800円 B席6,800円(全席指定・税込)※未就学児入場不可
主催:ビルボードジャパン、オフィスTEN
企画制作:オフィスTEN
お問合せ:03-3593-3221(平日11:00~18:00)
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